2020年04月23日

日記のように。

三宮のTSUTAYAが四月末での閉店を二週間も前倒しして先週の金曜日に閉店していた。今日の昼頃に返却に行ったついでにあれとあれとを借りて帰ろうと思っていたんだけど、そのチラシを目にして言葉をなくした。談志師匠のひとり会のBOXを借りようと思ってたのに・・・。不幸中の幸いで十代目金原亭馬生の十八番のBOXが二つ(計18枚)が二枚分の料金で借りられたのは非常に嬉しかったです。馬生好きなんですよ。



特に志ん生師匠と圓生師匠の語り口がレガートで、あ、レガートってのは音楽用語で「連続する2つの音(通常音の高さは異なる)を途切れさせずに滑らかに続けて演奏することである。(by wiki先輩)」という意味で、ジャズドラムのシンバルレガートもようは一打一打の強弱とかでリズムの起伏やテンションを作るんだけど、理想としてはその名前の通りすべての音が繋がって全音符のようにながーーーーい音が拍によってうねってるように聴こえるのが良いんだと思うんです。でも物理的に限界もあるだろうけど、それを超越する奏者の音へのイメージと欲望でそういう風に聴こえて来るっていうことはあると思うんです。で、話を戻すと。志ん生師匠と圓生師匠は特に言葉が全部繋がって聴こえるんですね。言葉と言葉の間に「うー」とか「えー」とリズムを生むように唸りみたいなのもあってそれも作用してる感じはしますが、決してアナウンサーみたいにはっきりとすべての単語が聴こえるように喋ってるわけではないのに聴こえて来るというのがリズムに応用できる何かがあるのではないかと想像、いや妄想しつつ聞いているわけです。



最近SNSで黒人の男性が食べ物の感想を言ってるだけの動画にドラムをつけたらヒップホップになったという動画を見まして、そんなことは当たり前だよなと内心で思っただけで記憶にも留めずにいたわけですが、ちょっと前にエルヴィンジョーンズが日本でのライブ後の打ち上げで話してる映像を見たら、やっぱり話し方があのリズムの感じで話してたんです。英語ということを差し引いても、やっぱりその人の持ってるのか培ってきたのかリズム感というのが喋り方からさえも表出してしまうんですね。



音楽やドラムを高めようとする時に、どうもそれ以外のところからその発想や仕組みだけを参考にするということをよくするんですよ。即興演奏とかもそれが好きなだけじゃいつまでも良くならないと思っていて、やっぱり自分の生活圏にあるものをどうやって演奏という形態に落とし込めるかということばっかり考えてます。なので映画とか小説とか好きだということもあるけど、ああいうものから影響されたり考えさせらりとかってものすごい多いですね。でもそういうのは他の人に求めたり説明したりしても「・・・」なのであくまでも自分の中に止めとこうとは最近は思ってますけども。



あと最近黒澤明監督の「天国と地獄」を見たんですけど、最後まで登場人物の名前が誰が誰とかって字幕なしじゃわかんないんですね。小津監督の「東京物語」とかそれの最たる映画で、何度も寝てしまうという凡ミスも含めて五回目くらいにやっと最後まで見れて、話の筋がおおまかに理解できるっていう感じだと思うんです。あくまでも登場人物たちの会話からその関係性や話のスジを理解しなくてはならないわけで、昨今のドラマや映画だと出てきた時にその人の名前だけじゃなくて職種や役職までテロップで表示されることが少なくないと僕は思ってます。特に「相棒」はその傾向が強いと思います。


そりゃその方が簡単なんだけど、やっぱり分かるまで何度も見るとか見ていく中で理解するとかっていう時間が勿体ないんでしょう。いや、勿体ないというかそういう価値観ではないというだけなんでしょうが、でもやっぱりそういう一つ一つがどんどん想像力も能動性も失っていく理由だと思うんです。落語なんてそういうのいちいち説明しないし、市井の人々の暮らしを時代劇レベルの知識でいいから持ってる上で想像しながら聴いていかないとさっぱりでしょうね。


そういうのは音楽やドラミングにもしっかりと現象として現れてきてて、間や残響みたいな抽象性の高いものよりも音がはっきり立ってて明確なリズムがグルーヴだみたいな風潮があるんだけど、僕はやっぱりそうじゃないと思うんですね。いや思わず語っちゃったね(照)


なので僕がジャズをジャズとして追求する上でリズムというのは絶対に避けられないのをどうやって乗り越えていくか。それも当然として独自のリズムとして成立させられるのかっていう要素として落語家や講談師のあの語りには何かあるに違いないと思っているわけです。



posted by さだおか at 08:37| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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