2020年03月04日

読書ではなく映画だが。

原田眞人監督作品「クライマーズ・ハイ」を昨日見た。


内容等に関してはこの世で一番便利なウィキペディアをご覧くだされ→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4


僕はアマゾンプライム会員なのだが、昨今のあのサービスは僕の触手が伸びるような映画があまりなくプリプリしている。が、つい先日CDを借りる為に1年ぶりにTSUTAYA会員になったので返却ついでにDVDを借りようと思ったのだ。随分と利用してなかったが、レンタル料金ってこんな高かったっけ!?と震えた。旧作一週間で一枚税抜き280円ですぜ。新作なんて一週間で500円で、新作準新作旧作5枚で1200円ですぜ。もう意地でも5枚借りてやるか!ってなもんです。


原田眞人作品を全て見たわけじゃないが、とかく本筋と別に主人公の家庭や恋愛面を描くことでその人の描写を分厚くしようとするのだが、こちらからすればそれこそ蛇足以外の何物でもない!という脚本を書くと認識していた。浅間山荘事件も日本のいちばん長い日もそれさえなければ面白いのにと見ていてくだらなくてしょうがなかった。


たとえば近年の007を見てたら冒頭もしくはラストのアクションシーンで敵の組織の名もない登場人物がばったばたと殺されていくが、それを見るたびに「この登場人物にも家族がいるんだろうが、どうしてこういう仕事をしてんだろう?」と想像してしまう。そらものすごい人数ですからね、全員が生涯孤独とかってことは恐らくないだろう。そういうことを見てふと妄想するのはいいんだけど、それを話の筋に絡めちゃダメだと思うんですね。でもそれを描くことでこの人は仕事としてこういうことをしているけど、家に帰るとまた別の顔があってみたいなことはわざわざ描くまでのことじゃないと思うんですよ。でも原田さんはそれをやるわけ。クライマーズ・ハイでもやるわけです。


話の本筋は日航機墜落事件を取材する地方新聞社の事件後の怒涛の日々なのだが、冒頭に子供が外国に移住する為に空港で見送るシーンがあり、石を手渡されるんだけど、怒涛の日々の中で時折それを取り出したりしてんだけど、実際はそんなこと考えてる暇も余裕もないだろうからそういうことされると見ていて気分が萎えるんですね。エセヒューマニズムというか安いんだよな。もう一人、安西という山登り仲間もいるが事件と同じタイミングで過労で倒れてどうのこうのなんだけど、それもまったく蛇足に感じるわけ。ドキュメント性の高いものを取り扱うわりにエンターテイメント性を高めてバランスを取ろうとするからそういう風になるんだろうとは分かるんだけど、やっぱり見ていてリズムが崩れて萎えるんですよ。でもそうでもしないと見続けるのが辛い人もいるだろうことは僕だって想像がつくんだけど、だけどもという感じ。


でもカメラの画角やカットでリズムを高める手法は素晴らしいと思うし、映画なんだけど舞台を見ているような気にもなるから面白いんだけど、どうしても脚本に筋とは関係ないものを持ち込む癖が気になってしょうがないのだ。とはいえ見応えあるし、役者陣も精一杯の演技をしていると思います。
posted by さだおか at 13:06| 兵庫 ☁| Comment(0) | 読書記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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