2018年09月25日

今週末は荻野さんと2デイズです。

今週末はギタリストの荻野さんと二日連続でライブとセッションホストです。



荻野さんはつい最近関東に住居を移したそうです。その話を先月の課題曲セッション後に聞いたのですが、これまでも毎月東京に演奏やレッスンで行っていたみたいだし、何度か「荻野さんって今どこに住んでんですか?」と質問した記憶がある。それくらい身軽というかあまり街の匂いが身に染み付いていない感じがしていたのだった。



自分以外の知り合いが何処々々に住んでいると言っていても、実際にそこに住んでいるかどうかは確かめようがない。信じるほかない、と言うと大袈裟ではあるが、自分が春日野道の万代やライフで買い物をしてパンパンに膨らんだマイバッグを肩に背負ってもう一方の手に水を汲んだ4リットル弱のポリタンクを持って歩いている様に他のミュージシャン達もこんな感じで暮らしているのだろうか?とふと思うことがある。



こういう思考ってある意味自信過剰、言うなれば日常生活自信過剰なのかなぁと思ったりするが、いくら仲の良い知り合いのミュージシャンとて
それぞれの生活に踏み込むようなことはまずない。僕に至っては演奏後に打ち上げを積極的に行ったりすることもない。まぁ泉くんや翔太とはそれぞれ終わってからお決まりのようなコースがあったりするのだが、それでもほどほどの距離感があったりするのがそれぞれの性格上シャイだったする部分が多分に作用しているなと思ったりする。



それはそれとして荻野さんと天昇堂でライブをするのは二年ぶりくらいになるのだろうか。今回のライブに向けて、荻野さんと荻野さんに紹介いただいたダンサーの酒井さんには顔合わせと打ち合わせを兼ねて春に一度天昇堂に来てもらい、初夏には本番さながらのリハーサルをしてきた。今回の企画自体は僕のかつて読んだ宮沢章夫さんの劇評が基になっている。なにせ数年前に読んだものなので事実とは違っていて妄想かもしれないが、その基となったのは別役実さんの作演出の作品で、舞台の真ん中に水滴が垂れる程度に蛇口が緩んでいる水道だけがあり、そこに上からスポットライトが当たっている。上手から女性が現れ、非常にゆっくりとした動きでその蛇口に向かって動いてくる。それは1メートル進むのに10分以上の時間をかけるくらいゆっくりな動きだった。だんだんと舞台上の蛇口に近づき、観客の全員がその女性が蛇口を締めるのだろうということに気づき始め、ただただその時を待ち望むようにゆっくりな女性の動きに注視していた。まさに固唾を呑むといった感じでその女性を見て、まだかまだかと蛇口と女性との距離が近づくたびに溜息のように呼吸を重ねる。音は水滴が落ちる音と女性が動いた時に衣擦れの音のみ。一刻々々観客の視線はただ一点に集中して緊張感が増す。女性は静かにゆっくりとだんだんと蛇口に近づいていきようやく蛇口に手がかかり、蛇口を締めた。そう、締めただけなのに、その時観客全員の心の中で「締まった!」という劇的な感動を味わったという。それはある意味熱狂的であったそうだが、会場は静かなままだった。ただただそれぞれの観客の心が熱狂したということらしい。



という風な文章を読み。その作品の意図や意味が自分なりに完璧に理解できたと思ったし、自分でもそういうことが音楽で出来たら最高だろうなと思ったのだった。と、書いてても表現としては不足だよなぁ、あの時の宮沢さんの文章が書かれていた本を紹介したほうがましな情報だよなぁと思いつつも、それを読んで数年後も、実際のその舞台を見たわけでもないのに興奮している僕の様子だけでも伝わればなということで書いてみた。



リハーサル後に酒井さんから「すっごい面白くて、まさに時間と空間を味わうみたいで楽しかった。でもやっぱり非常に実験的な内容で私たちの趣味性が強いので集客が不安だ。」というふうな意見もいただいた。表現作品として何一つ恥ずかしくもなければ躊躇することのない内容になることは間違いないのだが、どうしてもパフォーマンスを受けての感動というものがある意味情報量や盛り上がりに比例するところがあることは分かっているので、チャージを投げ銭制にしてみた。



天昇堂という高架下の音響が芳醇な空間で僅かな音と微かな動きがそれぞれ音楽と踊りに変わる汽水域のような状態を表現できたらと思っている。超オススメですので、ぜひお越しください。




超おススメ自主企画ライブ
29日(土)春日野道 ギャラリー神戸天昇堂
「建築する身体」
0001(1).jpg
酒井エル Dance 荻野やすよし Guitar
開場19時 開演19時半 
投げ銭
飲食物の提供はありません。持ち込み可。差し入れ大歓迎。








そして翌日は今年に入ってから始まった課題曲セッションです。もっと気軽に来て欲しいのだが、どうも課題曲という響きからか面倒な感じもするのだろうし、なんせどうせ行くのだから好きな曲を演奏させろやという声を実際に聞いたことはないが、そういう意見もあるだろうなということも理解した上で7回目です。


セッションで曲を決める時に「今日はもうやったから違うの」「前の人が何々だったからこの曲」といったことを耳にすることがある。僕はそれを聞くたびに同じ曲やったら何があかんの?前の人がバラードやったかバラードやったらあかんの?と一人々々の胸倉を掴んで問い詰めたい気持ちになるが、そんなことしていたらセッションにすらならずただただケンカになるので黙っているが、内心では「そんなことどーでもいいから全開の演奏しようぜ!」と苛立ってしまう。だいたいセッション慣れしている人ほどそういうしょうもないことを口にするが、だからといってセッション全体の熱量を上げるようなパフォーマンスをするかと言えばそうではなく、むしろセッションマナー審査倫理委員会の役人さんのように「これだけの参加者がいたらソロは2コーラスが適当だろうと適当なソロをやるだけ」という状態が多い。まぁライブでも然りだがセッションではより「他人より長いソロを取る意義や矜持」みたいなものが暗黙に必要とされるのだろうなと察するが、他人を不快にさせたりしなきゃやりたいようにやったらええんですよ。


課題曲というのを前もって告知しておくと、練習したり研究したり出来て、ある曲に関して理解度を掘り下げるという技術が身につけば他のどの曲をやっても同じように咀嚼→理解→表現へ昇華ということの速度がどんどん速くなって、それが曲中の人のアドリブでの伴奏や佇まいでも脊椎反射のような速度で反応対応していけると思うんですね。まぁそこまで大仰なことでなくとも、自分では選ばない曲を演奏できる程度でもいいから楽しんでもらえたら嬉しいなと思っているのですが、いかがでしょうか?



30日(日)第7回課題曲セッション
課題.jpg
荻野やすよし(gt) 丑嶋恵(pf)甲斐正樹(b)
open 14:00 / start 14:30
参加費\1,500(1drink&snack1000円別途) 学生\500割引
<課題曲>
@As time goes by
AYou'd be so nice to come home to(Cole Porter)
BSkylark(Hoagy Carmichael)
CWave(Antonio Carlos Jobim)
課題曲の中からのみ、演奏していただきます。
ボーカルの方はスキャットや歌詞を創作など、ぜひチャレンジしてみてください。
メンバーや編成、テンポやリズムを変えて上記の曲を演奏します。
こんな風にやりたいなど、ご要望もお聞かせください。
面白いセッションをいろんなアイデアを出しながら、作っていきたいと考えています。
ご参加についてのご連絡、ご質問ご意見、なんでもお待ちしています!

バンブークラブ
大阪市北区黒崎町12-17
ご予約:bamboo.club.0601@gmail.com
temma-bamboo.club
posted by さだおか at 13:38| 兵庫 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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