2017年07月26日

セルフライナーノーツ 終わり

僕のセルフライナーノーツです。








monk side


Q1 higan.〜epistrophy 4について

これ伴奏と声と別々に録りましたね。で、声は二回録ってミックスで合わせたりしたんですけど、録音のボリュームの問題とかあって結局ほとんど同じテイクから使ったんじゃないかな。
録音の前に一人でスタジオ入って練習して、直前に全員でスタジオに入ったときに聴いてもらったら「練習してるー」って笑われたな。そらやるよ。




Q2 light blueについて

これはギリギリまでもう一つのテイクと悩みました。結果的にもう一つはOMAKE DISCに入れて良かったと思ってます。

終盤のテーマ戻った辺りでシンバルの倍音が何かと干渉してホラーチックな女性の声みたいになってます。知ってました?




Q3 夜の音の景について

この録音の時僕はあのソファーで聴いてたんだけど、あれ体動くとスプリングがすぐ鳴っちゃうんで体固くして聴いてましたね。そんな思い出です。

元のギターが良い音なんで、それだけは死守しようとしました。ま、何もしないわけじゃなく、やっぱり電気信号化されたときに萎んだと感じたところをイコライジングで持ち上げたりとかね。




Q4 ugly beautyについて

手の込んだ楽曲ではまず最初に出来ました。編成も少なくて音同士の干渉とかもあまり考えずにできたっていうのが一番の理由かな。好き放題やらせてもらいましたね、これ。気に入ってます。




Q5 greenchimneysについて

この中盤のピアノだけの部分で苦心しました。もっとパン振ったり混沌にしていくつもりで作業してたけど、それは聴いてる人の脳内でも可能だからと思い、極端なバランスにはしませんでした。

録音の時も関谷さんはなんのこっちゃ分からんみたいな感じで僕のお願いする音符の長さや強さをしばらく弾いてくれてましたね。懐かしい。




Q6 モンクが観る夢について

タイトルが一番悩んだかな。ちょっと素直すぎるかなぁと思うけど、これで良かったと思う。バランスとして分かりやすいのが良かったし。




Q7 歪について

これは僕の趣味ですね。音響派とでもいうのかな。アンビエントでもエレクトロニカでもなく、肉体的で有機的な感じがするのは僕がジャズドラマーだからだと思う。




Q8 骨とノイズについて

声の編集は好き放題知ましたね。参考にしたのはディルアングレイのミックスでした。あのバランス感覚はすごいですよ。



Q9 brilliantcornersついて

當村と野津には散々「音を聴かずに短距離走と思って駆け抜けてくれ」とお願いした。その点で満足はしてないけど、健闘してくれたと思う。今のライブではもっと良い演奏してくれてるから、時間が解決する問題なんですよね。

このアレンジの原案は森定さんの「大菩薩タンゴ」っていう曲なんですよ。あとアドリブ部分の繰り返し時に同じコード繰り返してるのは浅井7でやった曲から拝借ですね。あのアイデアは天才やなぁと当時も思いました。




Q10 遠い渚について

モンク楽曲の間々に四つのソロを入れようと考えて、四季にこだわって最初は作ってたんだけど、一昨年の地元の高校で聞いた蝉の声が素晴らしくて録音できなかったことで四季にこだわることをやめました。で、ブッチャーズのドキュメンタリー映像で吉村さんが海辺でアコギを弾いてるんですけど、それが無茶苦茶好きで、この野津の音にその情景を重ねましたね。だかた環境音で描くんじゃなく、タイトルで引き出そうと思い、こうしました。



Q11 epistrophy 5について

結局これが一番難産というか、難しかったんですよ。単純にトラック数多いし、それを整理するのに時間がかかった。とりあえず読み込ませただけで、去年のひと夏寝かせましたからね(笑)そういう意味で漬物ですよ。

サビの後半にもう一回仕掛けてるんだけど、その部分をドラッグして偶然そこに置いたら「あ、別のテイクやのに一緒やん!?」って驚いて、それを使ったっていうね。そういう意味でミックスダウンはPCと即興やってる気分でやりました。そういう偶然が全体でも何か所かあるんですよね。




Q12 crepuscule with nellieについて

この間ね。この間を當村にライブでやって欲しくてね。最近は良い間で吹いてくれて嬉しいです。




Q13 straight no chaserについて

この冒頭部分がディルアングレイの「残」だと気付いた人は何人いるのだろうか(笑)




Q14 ROOM206について

環境音はベランダから何度も録音しました。幼稚園児連れてる親に怪しまれないようにタバコ吸う振りしてベランダにおるって顔してね。

ラジオから流れてくるみたいな感じにピアノの音をもっと加工してみたときもあったけど、やっぱりそれも聴き手の脳内で出来るかなと思って戻しました。GLAYの「summer FM」がやりたかったんだけどね。

完成盤を通して聴いてこの曲になったときに思わず涙が・・・(笑)





Q15 夥しい愛について

このタイトルをアルバムタイトルにしてもいいくらいだと思っている。ディスクタイトルも「EROS」と「THANATOS」にして、アルバムを「エロトス」にしようとかね。これはアラーキーの影響ですね。




Q16 monk side 全体について

緩急は意識しました。曲順一つで曲の印象も左右されるから、そこはこちらの意識を明確に伝えようと思って、そうあるべき曲順に出来たと思ている。切なさとかね意識してますよ。




SOKKYO SIDE


Q1 夥しい愛について

近石さんとこれを聴いてた時に「シングルで出せばいいのに」って言ってくれて嬉しかったなぁ。



Q2 ensemble 1について

始めにしては暗いかなと思ったけど気に入ってるから早く聴いて欲しいということから二曲目にした。



Q3 sokkyo 1について

これ録音の時は全体的にピアニッシモで早く演奏してる良さがあったんだけど、それを再現し切れなくて未だに悔しい。最後の部分は切ろうかと悩んだけど、精神的な残像はこれくらいかかって消えるだろうと思ってあえてしぶとく残した。




Q4 ensemble 2について

関谷さん抜きでってのも良いなぁと思ってこうしました。こういう風にバラバラに即興できると良いなぁとしみじみ思います。




Q5 sokkyo 2について

これを二曲目にしようかと考えた時もあった。確か録音も即興ではこれが最初なんですよ。だからその四人が馴染んでない感じとかが良いなぁと思ってたんだけど、今回はensembleから始めると決めてたから今の曲順に落ち着いたんです。





Q6 silenceについて

monk sideの「歪」とネガとポジみたいになってるかな。演奏時のノイズだけを集めて作ろうと思ったけど、ミックス上の無音っていうのはあまりにも無音で苦手だったので、冒頭にノイズを入れました。その下地さえあれば途中からもその無音に耐えられるかなと。タイトルのまま意識したのはジョン・ケージです。



Q7 ensemble 3について

前の曲の余韻の先というのかな。この曲から後半開始って感じですね。編集中からそれは感じてました。




Q8 光2について

別々に録ったのを合わせただけ。それで何というか絵になっているのは不思議。

「光」ってタイトルの別の詩があったんでしょうね。自分でも思い出せないけど(笑)だったらこれが「光」でもいいじゃない?と自分会議で何度も議題に上がったんだけど、敢えて「光2」にしといた方が意味深でなかろうかとなったわけ。「ヒカリツー」でも「ヒカリ二」でも好きに読んで下さい。




Q9 ensemble 4ついて

こういう後味って好きなんですよ。この後の曲が長めだということで、余計にあっさりと断ち切ったように終わるのが良いんですよ。




Q10 sokkyo 3について

最初のドラムだけの部分をカットしようかと結構悩みましたが、その後の展開上要るだろうと、ある意味で説明的に残しました。理路というのかな。

最後のドラムは自分でも今は叩けないっすね。何叩いてんのかもよくわかんねぇんだけど(笑)



Q11 hizumiについて

ビョークの「MEDULLA」ってアルバムが好きでそれをやりたかったんです。で、録ってみたものの、編集の段階になって圧倒的にパーツが足りないと一度は諦めたんですけど。そこは二年間もミックスしてたら耳も気分も変わりますわな(笑)これが一番最後に手を付けた曲です。自分では良い出来だと満足しているんですが、どうなんでしょうかね。こういうのがあるから売れないのだろうけど(笑)

後半のクラシカルな音階の辺りとか「ゴッドファーザー3」のアルパチーノが浮かびませんか?僕は浮かびます。


Q12 sokkyo 4について

これもディルアングレイの影響で、あの人たちのアルバムは最後の曲の前にとにかく早くてぐちゃっとした曲があるんですよ。それで流れが良くて、最後にもう一押し行くぞ!っていうバンド側の強い意志みたいなのを感じて好きなんですね。だからこれも「次で終わるからな!」っていう勢いを出そうとしてるんです。




Q13 sokkyo 5について

これ大曲ですよね。そういう風情がある。この終わり方は好きなんです。総括して終わるんじゃなく、次につながる終わり方をするっていうの。まだこれからを聴いてみたいなって思わせて終わるのが人のアルバムでも好きです。



Q14 sokkyo sideについて

前作と同じ手法ではあるんですが、今作の方がずいぶんと自分の理想としている音や間になっていると思います。

posted by さだおか at 14:17| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | セロニアスモンク大学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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