2017年06月20日

先日の萬屋宗兵衛でのモンクナイト経て。

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先日の萬屋宗兵衛へお越しいただいた皆さまありがとうございました!





セットリスト
1st
1 IN WALKED BUD
2 BRILLIANT CORNERS
3 BA-LUE BOLIVAR BA-LUES-ARE
4 PANNONICA
5 BEMSHA SWING


2nd
1 THELONIOUS
2 UGLY BEAUTY
3 RAISE FOUR
4 BOO BOO'S BIRTHDAY
5 GREENCHIMNEYS


セットリストの通り、1stはBRILLIANT CORNERS、2ndはUNDERGROUNDをやりました。ま、UNDERGROUNDの最終曲がドアタマに来てるのはシンコペーションと解釈してくださいな。


この日を迎えるために、随分とその二枚のアルバムを聴き込んだんですよ。だから、演奏もそのニオイを少しでも出したくてテーマをしつこく繰り返したりしましたが、終わってみるとそんなことはやはり小手先の芸であり、モンクの本質性に近付ける手段ではなかったのかもなと思ったりしています。


ではモンクの本質とは何ぞや、と。ま、鏡というかトリコロールというかベンジャミンっていうか、そんなものは受け手それぞれのモンク観があって然るべきで、となると、正しくはモンク感かっていうとそれも微妙っつーか絶妙に韻は踏んでないわけですよ。ライムっていうのかね。


何度も聴き返して改めてその音楽性や存在感を際立たせているのは不穏さと違和感であろうと。そしてその両方が反復するメロディーと折衝するアドリブラインという点があるのではないかと。モンクは意地でもテーマを固辞するが、それをヒョロヒョロっとすり抜けるがごとくサックスのアドリブが耳に聴こえるんです。でもやぱり岩山のようにモンクの硬質な音が立ちはだかっている。もうこれはどうにもならんぜオイ!っと思った瞬間消えるんですよ、アイツ。弾くのやめるの。でも、また唐突に音の塊を放ってくるわけ。必ずそれはアドリブに対する呼応というよりは、あくまでもメロディーへの応酬という情感の音を弾くわけ。それに対してベースとドラムは七三分けで黒縁眼鏡した公務員みたいに「感情何ソレ?」って感じで居るんだけど、時々存在感を見せつけるあたりが憎いよなぁ、って話の途中からライブ盤の感想になってましたな。


グラデーションっていう表現しか思いつかないんだけど、メロディーとアドリブとのグラデーション、リズムの正調と破調とのグラデーション、和音の清濁のグラデーションとか、とにかく曲のタイトルにもなってるけど、UGLY BEAUTYなんでしょうね。そういう点であのタイトルはモンクの思想の根幹だったわけで、意味は意外に深いと思っています。


それと今更ですが、BRILLIANT CORNERSというアルバムは完璧ですね。まずその、曲が良い。表題曲であるBRILLIANT CORNERSはジャズ史上屈指の名曲でしょう。よくラウンドミッドナイトとか言われますけど、もちろんあの曲も良いんですが、テーマを二回繰り返す二回目が倍のテンポで、しかも元のテンポとはまた違ってそれぞれにメロディーの際立ち方が違うっていう演出構成もさることながら、そんなことしても一切揺るがない強靭なメロディーが素晴らしいですよね。最初のタータタタン!って鳴っただけで、すごくニオイっていうかオイニーが耳や鼻だけじゃなく半径2mは煙ってますよ。それくらい強烈な印象がありながら、その先もっと先を聴いてみたいと思わないではいられないメロディーですよね。全く他のミュージシャンには創造もできない音列であります。


あと、萬屋店主の蜂谷さんにフライヤーを褒められまして、ちょっと嬉しかったです。どこかの羅人には「ビョーキです!」と回し蹴り食らわされましたが、やっぱりインパクトと情報だろうと最近改心いたしまして、赤や黄色といった暖色を中心にお送りしております。


再演ではなく、また違ったアルバム単位でやってみたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します!
posted by さだおか at 11:38| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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