2016年12月23日

東京日記3

車中二泊で結果的にちゃんと枕に頭を乗っけられたのは歌舞伎町のカプセルホテルだけでした。前回の遠征時と同じく、露天風呂のあるカプセルホテル。実は新宿の別のホテルをと思っていたが、HPを確認したら年内に閉館するということが分かり、感傷的な気分が勝ってしまい予約を即決していたのだった。

当日感傷を引きずったままホテルに着くと、どうも視界の隅に寂しさや悲しさみたいなものが染み付いてしょうがなかった。これはこっちの問題なんだけども、一旦そういう風になってしまうと従業員の表情や挙手までもそういう風にしか見えなかった。

歌舞伎町のど真ん中にあるカプセルでさえ閉館かと何度も反芻しながら湯船に浸かったりサウナに入ったりして過ごし、寝床のカプセルでぼんやりと「こんな施設他の施設に直そうと思って相当高く尽くし、第一にこんなカプセルとかどうすんだろうか?タオルもたくさんあるのに全部廃棄処分か。シーツとかホテル名の入ってないものはリースとかだろうけど、名前の入ってるようなものはゴミになるんだろうな」みたいなことを考えていた。

どうせ寝るだけならビジネスもカプセルも関係あるまい。むしろ休むということを考えたら大浴場のあるカプセルの方がリフレッシュできるのではないかと思ったことが発端だったが、思わず露天風呂の風情に出会えて嬉しかったし、そのことを元に「不在」という文章も書いたりした。

これからも定宿のように使おうと思っていた矢先の閉館には正直寂しかった。形見という訳じゃないが、帰り際に一枚タオルを盗んだ。立派な窃盗だが、どうせ閉館するからと許してくれるような気がした。誰が許してくれると思ったのか分からないが、残像みたいなものをどうしても手元に置いておきたかった。
posted by さだおか at 12:51| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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