2012年07月17日

CHANGES鼎談3

定:もうちょっと欲しいな。
権:取れ高?
定:うん。もうちょっとやなぁ。
権:どういう話題?
定:軽いのかなぁ、前半濃いからな〜(笑)
浅:そういや俺と録ったやつはもう載せてくれへんの?
定:いやデータは残してるよ。
浅:取れ高がないから?
定:いい記憶がないから(笑)
浅:うはは。軽い話な〜。ほなもっと固有名詞一杯出てくるみたいな(笑)
定:つか、固有名詞出るって悪口やろ?
浅、権::爆笑。
藪:イニシャルトーク(笑)
権:それをネットにアップってごっついな(笑)
定:そういや、下の世代って来てんの?
権:出て来てるって事?
定:うん。
浅:下って何歳くらい?
定:20歳とか大学出るか出らんかくらい。
藪:俺全然興味ないわ(笑)
定:つーか藪下は全然人に興味ないよな(※1)。
権:だはは。
藪:最初の方の(オ・ト・ナの事情でカットした)話もそうやけど、何でそうやって人の心配せなあかんのよ(笑)
定:いやいや冷たいわ、藪下君て冷たいわ〜。
藪:そう言われたら、まぁ人事やわなぁ。
権:世代なぁ・・・。
浅:どうなんやろうなぁ。
藪:でもそうなん上の人からしたら、俺らもさらに若い人も同じ世代やろ
浅:そやわな。
定:ちょっと前にさ、若い人をおじいちゃん世代とかが使った時があったやん?結局あれはギャラが安いからって事なんだろうけど、結局使わなくなったわけやけど、それに関して何かある?
藪:使われた事ないから分からん(即答)。
浅:ははは。
定:(無視して)今までの流れとして、そうやって世代が断絶してるのは良くないってのがあるやん。僕としては断絶するなら完全に断ち切った方が良いと思う。
藪:その「良くない」っていうのは何が良くないの?
定:知らんけど(笑)僕の中の一般性としてそれは「良くない」っていう。
権:そう言われてるっていう、ね。
藪:皆言うてんねや。「もっとベテランの人とやれ〜」って感じなん?
権:昔はさ、中堅とかベテランと呼ばれる世代の人達が若手を起用して、それがデビューみたいなってたやん。
藪:あーはいはい。そういう意味ね。
定:音楽性的にどちらも受け入れられないんやと思う。
藪:こっちは受け入れるスタンスではあるつもりやけどなぁ。
浅:やけど、鍋島さん(※2)と俺とかやったらさ、そういう事でも通じる点があると思うわ。一緒にやってて気持ち良いもん。
定:そりゃ鍋島さんやからや(笑)
権:あの世代ほんまに好きやなぁ。逆にもう俺は最近その人達を呼ぶようにしてて。竹田さんとか、今度は京都で寺井さん呼ぶし。
藪:マティーニの飯塚さんも酔っ払った時に言ってたけど、「アイツら寂しがり屋やから声かけたらすぐ来んで。待ってんねんで」ってさ。
権:やっぱりそれによって何かしら得るものあると思うから、僕は積極的に自分からそういう機会を作ろうかなって思ってるけどね。藤井さんとDUOでやりたいなと思うし。ほんまその世代よね。
藪:どう?スタジオ借りて呼んでセッションしてや。
定:音楽性的に違うやん。相容れないっていうか。
浅:確かに違うな。
藪:でもスタジオ借り手一緒に練習してほしいなぁ。
定:言うたらやってくれるって、絶対。荒崎さん(※3)とか「練習やったらいつでもやるから、連絡ちょうだい」って言ってたで。
藪:そういう人らと練習したいわ。本番とかじゃなくて。
権:練習な。ドラマー鼎談でも言うてたもんね。
定:ライブは意味がないねん。ライブは創る場じゃないねん。言い方悪いけど、ライブは壊してまた何かが芽吹く場所やから、スタジオで・・・ワークショップまで行ったら堅苦しいけど・・・。
権:確かに。東京や安カ川さんが若手集めてやってるみたいやしな。
藪:練習?
権:そうそう。東京のミュージシャンから圭人もそういう話を聞いて「あったら良いのになぁ」って言っててんけど、それやったら言うだけじゃなくて自分でもやってみたらええやんとも思うけどな。スタジオ押さえて、皆集めてやったら良いのに。俺もやりたいけどさ。何かやろか?
定:やろか。
権:やろ。別にそこで音出さんでも良いかもしらんしな、喋るだけとかでも・・・・・・バーベキューコンロもあるし(笑)
藪:一応練習しようや(笑)
定:あくまでも自分達がホームって形でやらなあかんと思うわ。相手にこういうことしたいんですって話して、相手が集めて、相手が知ってるお店とかスタジオでやるっていうのは意味がないと思うわ。
権:こっちがホストとして?
定:ホストというか・・・、ベテランの人やったら色々場所も知ってるだろうし、賛同してくれる人達も居るだろうし、でもそういう場所や環境でやると意味がなくて、こっちが主体でこっちのホームでこっちの条件で出来るようにしないと。
浅:でも練習会ってどんなことすんの?
定:そりゃ最初は・・・気をつけの練習やろ
一同:爆笑
定:店への入り方。
藪:あいさつの仕方。
定:オファーの仕方。
藪:仕事の請け方。
権:領収書の書き方。
定:それ以外と大事やからね(笑)
権:オファーの仕方も「何日空いてますか?」だけ言われてもねぇ。
浅:そやな。
定:練習会しようよ。
浅:けど練習会ってほんまなにするんよ?
定:クロワッサン食べながらお話すんのよ。
浅:わはは。
権:で、大きい音出たら「キョトン」ってなんねん。
藪:「このへんの人そんな大きい音聞いたことない」って(笑)
権:何やねんって思ったよな(笑)そんなら筆箱拾いぃやってな(笑)
浅:ははは。
藪:結局自分でいつもやってるバンドみたいなんで集まってリハをするって感じになるんやろうな。
浅:曲持ち寄ってやろかって?
藪:持ち寄ってというか、より自分と同じようなコンセプトというか何か・・・そういう人が集まった方が良いと思うな。空いてる人が集まるだけやったら「セッション日」みたいやから・・・そうれもアリやけど・・・セッションでは「それはちょっと」って言われるようなことに果敢に切り込んでいくような。簡単に言えば曲のチョイスでもそうやし。
定:昔の東京の銀巴里セッションって知ってる?
藪:日野さんとか。
定:そうそう、60年代の最先端の人、日野さんとかプーさんとか富樫さん(※4)がやってた「新世紀音楽研究所」っていうセッションがあって、「自分たちが本当にやりたい音楽をやる」っていう合言葉でやってて、そこに白木秀雄さんが来て、普通に4ビートをチンチキやりだしたら舞台から若手が全員降りたらしくて、そんなんをやる為、形式的なことをやるんじゃなく、自分たちがやりたい、やるべきことをやる為の場所やって事でやってたらしい。まぁハードな内容にしてやってたらしい。
権:へー。
浅:新しいことって事?
定:新しいことっていうか、自分がやるべきこと面白いと思うこと。
藪:自分らの世代の音楽ってことになるんやと思う。
定:ジャズやからって四つ弾く四つ刻むっていうそういうのをハナから・・・否定じゃないけど、それが必要やと思えばやれば良いし。でも必要じゃないなら・・・。
権:やりたいと思えば?
定:そうそう。「それをやってきていたからやる」っていうのを拒絶したんじゃないかな?あの世代は。
権:「やらなければならない」ではないって事やね。「やりたいからやる」「やりたいことをやる」。
浅:俺らの世代の音楽ってさ、一杯あるやん。
藪:今の話やと、今と時代感が違うから難しいねんな。
浅:いうたら何でもあるもんな。
定:何でもあるから、何でもやったらいいやん。
藪:そこには人それぞれこだわりってのがあるからなぁ。
定:そこで折り合わへんねやったらアドリブ止めて話し合ったらいいやん。
浅:そんなん進まへんで(笑)一小節進んだらまた(笑)
定、権:ははは。
定:じゃぁさ、その場所は曲をやったりソロやアドリブで気持ち良くなる場所じゃなく、新しい視点とか、色々取り入れたりして、アウトプットしてインプットしていく場所にしたら良いんじゃない?
権:ディスカッションもしてね。
浅:そやな。
定:そういう点で、上の世代の人から得るものもあると思う。
浅:けどそんなんライブとか見に行ったら分かるしな。
藪:言うまえばな(失笑)
定:まぁな(笑)
浅:はは。でも、新しいことを作るっていうなら面白そうやけどな。結局何かのスタイルの影響受けたり、
権:踏襲したりな。
浅:それを聞いてたら楽しいかもしれんし、逆に聞いてるからそれしか出来んかもしれんけど。
藪:だから何が正しいねんって話になるよな。
浅:そやな。
藪:新しいから良いとか古いから良いとかその逆でもないけど。今の状況は今の人にしか分からへんという事が前提やねんけど、昔のサウンドを再現するってのも別に俺はありやと思う。逆に今の自分達の世代の音楽を生み出すというのもいいと思う。だからそういうセッションは同じようなコンセプトの人が集まらないと意味がないと思し、その日空いてた人とかっていうんじゃなくて、ライブ組む感じで「いついつ空いてませんか?」って声をかけたりせんとあかんと思う。「ライブセッション日です来て下さい」っていうのは違うわ。
定:確かにそれは意味がない。日を組んで、その日のコンセプトも全部メッセージとして出してそれで集まらないと、ただ単に日程だけ公示して集まった人でやるのはジャムセッションと同じやからそうじゃなく、ルールを作ってそれでもやりたい人達が集まる。
権:この日はこんな事しますってね。
定:そういう風にするならありじゃない?
藪:で、結局自分のリーダーバンド作って練習するようになるねんって(笑)
定:結局そうなるねんけど、それは……何やそれは他人が関係ないからや。君は冷たいんや!
権、藪:ははは。
定:何や、トラウマ(※5)でもあるんか?君は、すべり台をいつも下から見ていたクチか?
権:ははは。
藪:「他人に・・・」って言われたそうかもしれんけどやな(笑)
権:例えばリーダーバンドがあって、そのリハだけじゃなくて、そういった研究とか練習の為に集まる日があると良いなと思うね。ライブやリハだけじゃなく、それとは別に目的を持って練習する日とかね。
定:自分の音楽性だけを更新したり、確固たるものにしていくとか、その環境でもって肥大化なり固めていくっていう考え方になりませんか?
藪:ふふ。だから結局新しい風とか影響を受けたいわけ?
定:いや、別に受けたくないけど。何にもなさすぎるから、やった方が良いんじゃないかって思ってだけ。
藪:下の世代の人の教育の為?
定:下なんて興味ないよ。
藪:上の人と一緒にやったらって言ってたのは影響受けるからかなって思ってたけど、別にやろ?
定:受けへん受けへん受けへん。
藪:じゃ何で上の人とやったらって言うの?
定:ただ今やったら何となくでこう分け隔てられているやん。
藪:その人がどういう事をしてんのかとか、どういうものなのか分からんとただただ距離があるだけだと。
定:それもあるし。色んなことが慣例で来てるやん。流れで来てるっていうか。それをはっきりしようぜっていう気持ちはある
権:「こういうもんや」っていうんじゃなくて、ちゃんと確かめて。
定:お互いにな。それは上に対してだけじゃなく。
藪:誰に対して?
定:分からん。お父さんにかな(笑)?
浅:(長らく黙っていたのではなく、電話しに席を外していたくせに)んん?何の話?
藪:あの・・・。
定:あ、分かった藪下は否定的なんやな!
藪:否定とか、俺は別にやったらえぇとは思ってるよ。
定:お前、お前は・・・今度サランラップの芯で内モモ叩いてやるからな!
権、浅:ははは。
藪:俺はそのセッションやるのは賛成やで。
定:賛成なら賛成で、そんなアメリカ人みたいな言い方せんでも。そんなサランラップでソコ叩かれるまで我慢せんでいいやん(笑)
浅:勉強会の話(笑)?
藪:その話の一環で、ベテランの人の影響を受けたいとか取り込みたいっていうので勉強会するってのは俺は良いと思う。でも別に影響受けんでもえぇって言うから、
定:影響受けるわけないやん!
藪:じゃあ何の為にすんの(笑)?
定:そこはディレクションっていうかプロデューサーっていうかさ、
権:ドラマチストやから(笑)
藪:その人らと一緒にやってるという事実が欲しいの?
定:事実っていうか、(「家政婦は見た」の市原悦子のモノマネをする)こうよ。
藪:そういうスタンスで居たらピーーーーー(察しろ!※6)。
定:それは言い方が悪いわ(笑)プレーヤー云々というか、企画制作としてアイデアを言ってるだけで、そういう事が今ないならやれば良いと思う。
浅:そういう事な。
定:それで何か生まれるかもしてんし、何もなかったら辞めれば良いし。でもそういう事は少なからず皆心の中では想ってるわけやん。アイデアはあるし、曲もあるだろうし、色々合う合わんとかもあるだろうけど、ライブ以外の場所でそういうことが出来ればブッキングする時に選択肢が増えるんじゃないかってのもあるけど・・・まぁ増えんやろうけど。
浅:違うジャンルとやるとかってなら面白いけどな。
定:そりゃ無理やでぇ。
浅:ははは、何でやねん(笑)
定:人見知りやもん。
浅:ははは。
権:さっきから人見知りとか友達おるとかおらんとか(笑)
定:違うジャンルとやって面白いかというとそれは面白くないと思うで。
藪:違うジャンルの人とセッションするからダメやねん。作り込んだものをするんやったらえぇねん。ビッグアップルのアレとかセッション的な事やん。即興性を重視って言ったらそうかもしれんけど、言うたら「はい、サテンドールしまーす」っていうのと同じやから、もうちょっと作り込んでいく方向でいかなあかんと思う。それように曲を書くっても当然やと思う。他ジャンルとやるってなるっと大体セッションやから。
浅:でも作り込んで行ったら最終的に〇〇さんみたいになるで。
藪:ははは。
権;それは文章上は伏字になるんやんね(笑)
藪:って、そこ作り込むっていう表現はちゃうんちゃう(笑)?
定:今はあれやろ?風邪ひいてんのやろ?
藪:最新情報?
定:いや風邪てのは、深い風邪をひいてんねやろ(笑)?
浅:はははは。
定:分からなくなってんのやろ?
藪:不快感のフカイや(笑)
権:酷すぎる(笑)
藪:そのフカイやわ(笑い)
権:でも実は俺はあの花見とかバーべキューはそういう狙いもあってやってんのよ。ただの外でメシ食うのが好きな人みたいになってるけど(笑)音は出さんけど、そこで何か広がればと思ってるんよ。それで面白いことが生まれたら、花見にしろライブイベントにしろさ。 了

注釈
1.

2.鍋島直昶(ナベシマナオテル)。Vib奏者。今年で86歳で、未だに現役で活動する。出生やその他は各自調べてもらうとして、この人の気品はそこに依るところが大きいと思う。ココだけの話だが、演奏中にたまに全く微動だにしない時がある。「ん?電池切れ?」と思う事もそう野暮ではない事だと思う…ってこの話は読んだ瞬間忘れる、あなたは忘れる〜。はい、忘れた!

3.荒崎英一郎。SAX奏者。専門学校時代のビッグバンドで指導してもらった。素晴らしくピュアで迷いのない語り口に思わず涙する事もしばしば(笑いすぎてだけど)。演奏もその人間性よろしく、ピュアで迷いのない素晴らしい時間を提供してくれる。決してテキトーではない(少なくとも演奏は)。産まれは道頓堀にあってカメラ屋らしい。

4.個人的にこの時代の日本のジャズミュージシャンこそがアメリカそのものだったジャズという音楽や思想の元から「自分たちの」や「日本の」といったジャズのアイデンティティを確立しようとあらゆる手段で模索していたのであり、つまるところ、情熱が溢れかえった演奏家やその周囲のスタッフの尽力により、日本独自のジャズ、特にフリージャズやインプロに関しては完全に確立されたと思うし、それ以外の表現の人達もその当時の異常な情熱と欲望とで成長爆発していたということで、他のジャンルや表現手段と結び付いては何かを生み、早々に立ち去るみたいな事を繰り返していたように思う。ま、社会経済の急発展やらで当然生じる軋轢に様々な思想が油が流れ込むように入り込み、若者の情熱が着火させていたのんやろうな。今の僕達がたまに口にする「今のジャズ」や「自分達世代のジャズ」と言う時、そのジャズには死に絶え形骸化空洞化偶像化した響きがあるが、当時はまだ肉体的で影のあるジャズだったので、今はもうどう足掻いても一緒だとある意味諦め、ある意味納得しつつも、DIR EN GREY先生が某曲で「のたうち回って生きる意志を今さらけ出してみろ」と仰っているのでそれに倣い、まだまだのたうち回る次第であります。

5.1993、4年のあらゆる出来事が僕のトラウマであり、表現する内容の根底にある。なんつーかトラウマなんかと向き合っていたら一生前には進めない感はあるが、そこに固執するのも一興かと思っている。

6.ピーの内容は個人名だったりするわけで、さらにその個人を糞野郎的な言い方をしてるわけで・・・ってここの注釈はそんな事じゃなく、「察しろ」の部分なんだけど、この言い回しは小田扉という漫画家のレポート漫画で女性のプロレスつってもパラダイステレビ等のCSエロ系番組だからローションプロレスなんだけど、それをレーポートした時の漫画のあるコマで「詳細は書けないけど……察しろ!」と鼻血を流しながら主人公のキャラクターが言っていたのが印象的だった。ま、日本人たるもの実際様々な現場で「察しろ!」という状況は多い。



鼎談企画これにて終了です。しかし、会場ではこの場では未公開の部分を配布します。そちらも面白いないようになっていると思いますので、是非会場に足を運んでみて下さい。

7_27.gif
7月27日(金)元町Cafe萬屋宗兵衛「CHANGES6」19時〜 ¥3500(当日)¥3000(予約)¥2500(学生)
      GAKU YABUSHITA GROUP、浅井良将セプテット、GIGERBREAD BOYS feat.木原鮎子
      ご予約問い合わせはtricrotism@hotmale.co.jpまで。

またこの鼎談企画の感想も教えてくださいね。次の企画の参考にもなりますしね。

posted by さだおか at 11:26| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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