2012年07月15日

CHANGES鼎談2

CHANGES鼎談2でございます。第一回を読んでない方はこちらからチェック!→http://undermine.seesaa.net/article/280905854.html



定:チャンジズを始めた時のコンセプトは何やったの?君のそのたぎる情熱はなんやったん?
権:はは。そのままタイトルに全て集約してる。
定:変えたい?
権:そうやね。結局は。
浅:チェンジス・・・チェンジ・・・チェンジス・・・。
定:ズ。何でSついてるの?現在形なん?
権:元々はミンガス(※1)の晩年のアルバムで、「CHANGES ONE」「CHANGES TWO」っていう連作があって俺もすごい好きなんやけど、それが言葉としても語感が良くてさ。
ドラム鼎談でも圭人が言ってたけど、対バンをやって色々広げて盛り上げていかないとっていう、それはミュージシャン同士の刺激でありお客さん同士の刺激になるから、誰もやらないなら自分でやってやろうと思って。で、イベントのタイトルを決める時に自分の「今を少しずつでも」っていう想いと言葉がちょうど合致して、立ち上げる時にこう決めた。
バドの「シーンチェンジズ」(※2)とも迷った事もあったけどね。
定:へー。
権:で、今回のサブタイトルも。
定:知ってる?
藪:何々?
浅:our turnみたいなんやっけ?
権:フライヤー渡したやないか(笑)
定:(藪下に向かって)「IT’S OUR TURN」。
藪:イッツアワ・・・ターン?
定:ターン。
権:"俺らの番"ってことやね。みんな結局は現状は難しいよなって事ばっかり口にするけど、それを変える為には何かアクションしていかんといかんし、俺は定ちゃんみたいに文章や喋りで上手い事伝えられんから、じゃあ自分の行動で示していくしかないなと思って。
定:だから動くんだ。
権:そうそう。ブログのスケジュールも赤文字で書いてるのをみてくれたら俺の考えてる事が分かってもらえると思ってる。
定:てか真っ赤やん。
藪:はは。
権:最近じゃ赤い方が多いもんね(笑)
定:言葉の使い方とか、選択する言葉がキャッチーはキャッチーなんよね。分かりやすいし。あれが僕にはないからね。
権:俺は逆に定ちゃんのああいう構成されたものとか無いものねだりだろうけど好きなんよ。
藪:ごにょごにょ(小声過ぎて聞こえない)。
浅:(それに反応して)あぁそうやな。
定:ん?何?
浅:二人でフュージョンとかやったら丁度良いんじゃないかって(笑)
定:スチールパンでカリプソそかやろっか。
藪:スチールパン(笑)?
浅:はいもしもし(何もなかったように電話に出る)。
権:僕らは逆のようやけど同じ事を。
藪:切り口が違うけど。
権:願いは一緒やと思うわ。
藪:勝手なイメージやけどシスとジェダイみたいな(笑)
定:僕は本音を隠したがるんよね。だからシュールな言葉とか使うけど、GJ(※3)はキャッチーだから目に入った瞬間に分かるやん。僕は違和感作ってなんぼでやってるから「花腐る、化身は鵬」って何!?ってなるけど、口に出してごらんよ気持ち良いからって(笑)
権:キャッチーやん(笑)ジオン軍と連邦軍とさ結局両方自分達が正義やと思ってやっとんのと同じやんな。
藪:そうやな。
権:願いとか同じやもん。だって一緒にマティーニ(※4)で呑むやん。で二時過ぎに「野に咲く花のように」聴いて泣くやん。それで良いやん(笑)
定:ふふ。
権:話し戻すとさ、自分でやらんと誰もやってくれんからな。それで誰かがやってくれるって待ってたら一瞬で40、50歳になっとるからな。
定:今の内に自分のオリジナリティとか音楽の方法論とか全部出し切った方が良いと思う。出し切って出し切って、ようやく分かると思う。
権:そっからかもしれんね。
定:リーダーとか自主企画やりはじめて、出し切って「もう何も思い浮かばない」って状況からまた創っていくと自分の作品性とかっていうのが・・・。
権:搾り出した物からね。
定:さっきの軸に関して言うと、僕はブレて何ぼやと思うね。ブレてる程楽しいもん。
藪:それは「ブレてる」というか「変化」というかの違いで、「ブレてる」とかっていうと後ろ向きやけど、「変化」は前向きなイメージがあるしね。
定:常に振り子じゃないと面白くない。
藪:オリジナリティとかの話で俺がいつも思ってるのは、自分の作った曲を自分が集めた人達と自作自演でやるっていうのはあくまでオリジナル、オリジナリティっていうものの形の一つでしかないと思う。常々言ってるんやけど、例えば何やる時も自分だし、自分が引いた時点でその人のオリジナリティがないと、本当のオリジナリティではないと思う。スタンダードだと自分が思ってる事が表現出来ないとか、細かい事ではあるかもしれんけど、大まかな自分の色は表現出来ないとあかんと思う。「自分の曲をやる=オリジナル」じゃなく、人の曲とか既存のスタンダードをやってもオリジナルが出てしまうっていうのがオリジナリティだと思う。
定:っていうか、そうじゃないと人から呼ばれないし、呼ぶ価値がないっていうのかな。
藪:だからこそ。
定:究極的には空気やろ。立ってるだけで良い。
藪:そりゃそうや。例えば内田裕也(※5)とか完全にそうやろ。特に何もせぇへんけど(笑)
定:何もせんのにロックンロール。それもキャラクターとして捉えると別けど、立ってるだけでそうならんとあかんよ。
藪:話戻すけど、今の時機に自分のやりたい事とかオリジナルを出し切るって言ってたけど、皆出し切ってないん?
定:知らん。
浅:ははは。
藪:何でさっき「出し切らなアカン!」って事は誰かいるんかと思うやん(笑)
定:自分に言うてんやろな。興味ある事やりたい事、見えてる世界とかどんどん変わっていくやん。その都度その都度技術的な事で未熟な事や想いや理想とのズレを体感してる時にそう言い聞かせてるんやろうな。

定:ミュージシャンやからって音楽だけやっとけば良いっていう問題じゃなくなってきてるよね。
藪:いつも思うねんけど、それってどうなん?
定:絶対引っ掛かるよな、そこに。
浅:あぁ。前も串カツ屋で。
定:一人怒ってたもんな。
浅:そうそう。結局なんやっけ?
藪:誰かそうやって、
浅:パッケ?パッケージやっけ?
藪:そうそうパッケージ化。
一同:笑
藪:でもそう思わへん?
権:分かるよ。
浅:そうやる人が居ったらえぇけどな。
定:どこまでパッケージしてくれるの?
藪:俺らは今まで通りやりたい音楽をして、それに商品価値を見出す人で。それで収益に出来る人。
定:誰が価値見出すん?
藪:それはだからそいつが。
定:だからそいつが居らんねんから自分でやったらええやん。
権:そいつはいつ現れるん?
定:そいつは白いタイツ履いてんのか?
浅:はは。
権:それ絶対白馬乗ってるやん(笑)
藪:俺が言いたいのは、俺らが一番やらなあかん、やりやすいのは音楽やん?
定:音楽家やもんな。
藪:そうそう。言うたらチラシ作るプロじゃないし、喋りが上手いわけでもないし、自分が一番誇れたりお金を人から貰える手段は演奏するって事で、それを今商品化していこうとしたらプロが商品化してくれた方が良いわけやん。プロがやる方が絶対良いわけよ。CD作った時もそう思ったけどジャケットのデザインとかも自分がやるよりもプロのデザイナーがやった方が良いのよ。自分は音楽のプロでCDの音はプロとして仕事をしてんのに、他のジャケットとかパッケージが素人仕事したら、そのCDの価値とか見栄えも糞もなくなるやん。それやったら素人仕事する時間を割くんじゃなくて、お金を払ってその道のプロに任せて、それぞれがプロの仕事をして一緒にやった方が上手くいくんじゃないかって思うけど、さっき権ちゃんが言ったみたいにそんな事をする人は誰が居てて、その人をいつまで待つんやって話になると思う。
権:正直俺もそういう理想はあって。24時間音楽の事だけを考えてやりたいよ。でも現状そうはいかんから、その理想に近づく環境を作るためにいま、音楽以外の作業に時間を割いてるところがある。
藪:でもそれは俺の理想論で、それこそ白馬の王子様と一緒かもしらんよ。でも可能性としてはない事ではないと思うけど、現実的じゃないって居われたらそうやとも思う。でもそういう人を探しても良いと思う。それこそ俺らと同じように若い世代で、そういう・・・。
権:マネージメント?
藪:そうそう。自分で商品を取り扱って、自分で流通させるみたいに、マネージメントをする人がおらんねんなって話。
権:うんうん。
定:例えばそういう人が現れた時にミュージシャン側に全く免疫がないやん。って事は自分の価値も松竹梅もないやん。
藪:でもそんなんそいつの力量とか交渉次第やろ。
定:でもわざわざそんな事するって事は仕事か、ミュージシャンの活動を云々して小銭を稼ごうという企みがあるわけで、「純粋に君達の音楽が」なんて。
藪:ちゃうねんちゃうねん。俺が言いたいのは、その人にとってミュージシャンの音楽とかどうでもええねん。
浅:うんうん。
藪:音楽に惚れ込んで「もっと多くの人に知ってもらおう」とかって情熱じゃなくて、音楽はただの商品であって、それこそ実体のない物として思ってもらっていいねん。で、それを売る為にはどうやれば良いのかっていう事だけを考えるの。
定:・・・。
浅:俺は分かるよ。
定:うーん・・・。
藪:例えば秋元康なんかはそういうプロやと思うねん。実体のないものに価値を付けるのが上手いっていうのかな。そういう商売であり力量やねん。
定:話は大体分かってんねんけど、それによって音楽だけに専念出来るかっていうと、僕は逆に出来なくなると思うねん。
藪:それは何で?
定:その人も商売やから、あっち(受け手やユーザーや消費者の事かと)との契約があって、こっちは自分でブッキングしてスケジュール組んでライブして、CDも作ってってしていってるのを勝手に情報を更新公開していくだけじゃなくて、相手の利益と自分の利益の互いの利益を考えると、ミュージシャン側にもやってもらわないとあかん事、やらなければならない事が出てくると思うから、それって結局今と一緒の事やと思う。むしろ自分が望まない仕事や内容は未定でも余裕見て長期間スケジュールを空けて欲しいってのもあると思う。
藪:なるほどな。
定:今までやり始めの頃からずっとフリーランスでやって来た人間はいきなりそういう事には対応出来ないし、拒絶というか、生理的に反応出来ない事が出てくると思う。
浅:いきなりそこまではならへんとは思うけど、服装はこんなん着てとかは言われるとは思うけど。
藪:まぁな。
浅:でもそれがプラスに働くようなら良い事やと思うけど。
藪:まぁでも俺は、自分のやりたい音楽に対する口出しがなければ良いと思うけどなぁ。
浅:そういう人を雇って、一人で何バンドかを掛け持ちして、チャージバック(※6)でメンバー一人増えたって事で頭割りしたら?
藪:そうそうそれそれ。それで良いと思う。大きく考えると問題はあると思うけど、今回のライブだけその人に助けて貰ってチャージバックを割って渡すとか。
定:そんなん僕らだけでも「金ないわ〜」って言ってんのに(笑)
浅:その人が入っても客が増えんかったらただの重荷やけどな(笑)ま、やってみな分からんけどな。
定:ちゅうかマイナスから始めてないやん?何でもそうやけど、最初はこっちから金を払って広告宣伝してもらうっていうのが普通の考え方で、そうじゃなくてあくまでもゼロもしくはプラスの考え方で言ってるから、そこはマイナスからで考えなあかんのちゃうかな?
藪:それはロック系のライブハウスみたいな感じ?
定:それに限らず、僕らは売り物やねんから買ってもらわなあかんねん。買って貰うためにはやっぱり広告が必要で、こっちからお金を払うとか、こっちの価値を提供する事ででもお互いにトントンじゃないとあかん。
浅:まずは投資出来なあかんよなぁ
定:ま、そういう事もそういう人がいたら交渉してくれるっていうのもあるけどな。
藪:そうやろうな。
権:藪ちゃんそれ実際に募ってやってみたら良いんちゃう?
浅:俺的にもやってもらった方が・・・(半笑いで)結果が気になる。
藪:ハハハ。
権:今は机上の空論でしかないから、それを実際に動き出してみてそういう人が現れるかとか。さっきの事で言うと、「自分から雇う」っていう風にしないと、ゼロベースじゃなく「これだけの報酬を渡すので、これだけの仕事をして下さい」って税理士みたいにさ。
藪:せやなぁ。


注釈
1.チャールズ・ミンガス。この人の自伝「敗け犬の下で」を高校時代に読んだが、人種問題等で鬱屈したり怒ったりしてるのは分かるが、いまいちピンと来ない内容だったことが記憶にある。いや、通学路を歩きながら読んでいたから中学か?ま、どっちでもえぇか。僕がこの人の一番好きなアルバムは「MINGUS PLAYS PIANO」。この人のベースは4分音符で杭を打つのではなく、4分音符で壁を作っている感じがする。ものすんごいのだ。しかし僕はピアノアルバムの方が好きで、寝る時によく聴いている。

2.バド・パウエル。僕が一番最初にはまったジャズピアニスト。それ以降色んな人を聴いてきたが、結局ジャズピアニストと呼べるのはバドとモンクだけだと思う。それ以外はピアノでジャズをやっているってだけだが、この二人はジャズピアノを弾いてるって感じかな。ロジックの遊びみたいな言い方だけど、そう思う。
ジャズをやり始めた頃に「一日一クレオパトラの夢」と題して、毎日練習前にCDに合わせて叩いていた。今思い出したが、高校の時に「修学旅行用に」と意味の分からん理由でオカンに「バドパウエルの芸術」を買ってもらったな(笑)

3.権上の事。僕が言い出した呼び名が地味に浸透していて嬉しい。しかし横尾さんの「昌二郎さん」は未だに呼んでるのは僕だけらしい。

4.対談企画のたびに注釈に出ている三宮のBAR。マスターの飯塚さんは最近ももクロにハマり、僕にしつこく知ってるか?知ってるか?と絡んできた。知ってるっちゅーーーーーーーーーーーーーねん!

5.ロックンローラー日本代表。秋冬にジャージをよく着るのだが、ジャージの上に何か着たいけど、ジャンパーだとアレだなぁって時に何度か家の鏡の前でジャケットを羽織った事がある。違和感はあるがナシではないなぁと思うがその格好で一歩も外に出た事はないが、何故ジャージにジャケットなのかとよくよく考えると裕也さんはいつも白のジャージに黒のジャケットだった事に気づき、やはり僕もロックンロールチルドレンなのかと再確認しました。その昔東京都知事選に出馬した時に裕也さんが公報に記した名言「NANKA変だなぁ!キケンするならROCKにヨロシク!!」を胸に僕は今日も朝晩二回ROCKに向かって礼拝し、最中と炊き立てのご飯を祀っています!!!


浅井良将 http://saxryosuke.exblog.jp/
権上康志 http://jazz-bass-gonjo.seesaa.net/
藪下学 http://gakuguitar.exblog.jp/

7_27.gif
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posted by さだおか at 12:40| 兵庫 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さださんのことは少しはわかっているつもりなんだけどなあ。権上さんの情熱はすごいわあ。ライブに行くと、必ずアンケートを配ります、書いたことないけど。権上さんが「フライヤー、わたしたやろ」と言った時点で、浅井さん変わってないなあ、浅井さんやなあ。藪下さん、どんな場面でも藪下さんやと思う。違う意味でブレてない。なあんか楽しい雰囲気、参加してる気分。
Posted by missbunny66@車椅子 at 2012年07月15日 16:16
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