2020年09月20日

新しい楽器

ついに14インチのフロアタムを手に入れた。といっても深さが13インチなのだが、昨今の流行りは14×13なのでしょうか?他のメーカもそういうサイズがありました。誰かご教授くださいな。


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そもそも小口径のセットにしたかったのと、自宅の四階から古いグレッチのセット(とにかく重い)を運ぶのがしんどいという理由で数ヶ月前に同じくサカエドラムのトリオロジーというシリーズの12インチのタムを購入したが、これが驚くくらい軽くて良かったのだが、何度かライブで使った感想としてライブ中にチューニングが甘くなるというのがあった。



昨年の今頃に手に入れたソナーのスネアもライブ後半にはチューニングがダレることが多い。そらタッチは強いが、僕くらいのタッチでチューニングが狂ってたら欧米人のゴリラみたいな人たちのドラミングじゃチューニングもクソもないだろと思っているが、恐らくはドラムヘッドが良くないんだろうということで納得している。



それでもチューニングが狂うくらいタムなんて叩かないが、トリオロジーというのは胴自体が薄く出来ててそれで共鳴感が物足りずに必要以上に深く響くように叩いてはいたが、それでも狂うかな・・・。そんな狂われたら重くてもグレッチのタムの鳴りの素晴らしさの方を選ぶわな。しばらく持ち込みやすい店には持参して叩き込もうと思っている。


今回買ったのはサカエでもハイクラスということでその辺はかなり期待しているが、箱から出してまず驚いたのはその重さだった。重い・・・重いのだ。重いのが嫌で買ったが楽器が重い。恋に恋して恋に泣く。まさにグロリアスな展開で少々戸惑ってしまったが、しかし古いグレッチ を使っていた身としては、重さは安心に繋がるという理屈があるので安心はしているが、なんせ重い。下手に足先に落とした日には足の指なんて細いから数本はイカレることは覚悟しといた方がいい重さだ。そう、大切な表現だが、軽くないではない。重い、のだ。



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とはいえ見た目が良い。フープも脚もブラックニッケルで格好良い。やはり高い楽器は違う。全然違う。でもこれはヤフオクで未使用品で送料込みで25,000円くらいだったが、これは良い買い物だったと思う。


楽器なんてものは見た目が重要だ。もちろん楽器なんだから叩いたらゲロゲーロなんて鳴るようなのはタイコじゃなくてカエルである。叩いたらトーンとかテーンとさえ鳴ってくれりゃあとの塩梅はチューニングと自分の腕でどうにかしようじゃないか。そういう心意気というか気概でもって最近はネットでばかり買っている。東京に行った時に御茶ノ水や秋葉原の有名な楽器屋を覗くことも少なくないが、どうも強気な値段設定な気がしてならないのだ。といって値段交渉しても微々たるもんなので嫌になる。ま、目の保養には良いし、色々と試奏させてもらって勉強にはなると思いますけどもね。


楽器は高ければ全て良しというわけではないが、高い楽器、この場合はそのメーカーでのシリーズがどうのこうのという点においては、必ずと言って良いほどハイクラスの方が良い。当然である。ベンツやBMを買うにはそれだけの安全性や機能に拠るところが大きいのと一緒で、ハイクラスの方がパーツ一つをとっても上等なものを使っている。とはいえ当然軽四や国産車も捨てたものではない。やはり使い手の目的と理由が判然としていれば自ずと買うべき楽器は明確になる。ただ、それでも高い楽器の方が演奏する者を育ててくれるくらいの余裕と度量があるのは間違い無いので、1万円のシンバルを何枚も買うくらいなら上等な5万くらいのを一枚買う方がその後十年はその楽器のお世話になれるはずだ。だから良い楽器というのは人それぞれではあるものの、楽器を使うとだけ思っているようでは一生そういう関係性にはなり得ない。楽器に育ててもらうという気持ちで触れんといかんのだ。


しかしこんな重いもの気軽に持っていけんから叩き込みが出来んな。それにパーツがちょっとばかり特殊なので14インチ用のケースに入るか分からないので安易に買えない。明日にでもちゃんと大きさを測ってから、各ケースの内径とにらめっこして選ぶつもりだ。それに持ち運ぼうと思うと脚をどうするかという問題が出てくる。上記のタムでさえもホルダーパーツがないので、スネアスタンドを一本持って歩かねばならない。いちいち手間なのだ。


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んー。こうなるとやはり18インチのバスドラが欲しい。
posted by さだおか at 00:56| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月18日

東京9月前編

前回のブログで書くのだという意思は表明したものの結果としては、ぼちぼちといった状況で今週末も連休なのでまた書くわけであります。



今週の水曜は東京に行ってきまして、行きは新神戸初の新幹線で、帰りはライブ後に東京駅の八重洲口のあたりから夜行バスで帰宅したのであります。


東京遠征も再開してから一度だけ一泊しましたが、それ以外は日帰りの強行プランなわけですが、やはり春日野道に着くまで一切横になれないというのは辛いんですね。例え新幹線で約3時間ほどで着こうとも横になれない。バスだって8時間以上はかかるのに横にはなれない。ましてや大体が梅田着か難波着なので、そこから通勤の人たちに混ざって小一時間電車に乗ってるのでまだ横になれないわけなんですよ。もうね、毎回フラットファイブに着いて、「おはようございます!」と入った瞬間に「横になりたい」と口に出してますよ。まぁそれでも毎月やれてるのは北川さんのおかげだし、いちいち体調を崩さずに済んでるのは丈夫に生んでくれた両親のおかげなんですね。


8月が東京の飲食店が22時閉店を要請されてたとかでいつもよりも1時間早く始まって終わるということだったんです。なので、今回の行き帰りを予約した時点で勝手に9月も1時間早いなら16時には着いとかなきゃなとそういう時間で予約したんですが、無常なほどにその要請がライブ前日までという期限付きだったらしく、水曜のライブ当日の営業からは通常営業と予約をした後で知りまして、だったらもっと早い時間に着いとけば国立博物館や北斎美術館に行けたし、16時すぎ着で店に19時入りという約三時間で、そのうち東京駅〜店までが約30分移動でかかるとなると二時間という中途半端な時間を過ごさなくてはいけなくなったんですね。ライブ前に疲れることは避けたいから観光等は避けて、僕の愛する鶯谷駅の信濃路という飯屋で軽く飲もうとだけ決めたものの、あの信濃路のウーロンハイの濃さったらないですからね。そら三杯飲んだら四拍子以外は使いもんにならんと思ったんで、店での滞在時間は一時間ちょいと決めたんですが、そうなるといよいよ小一時間という時間をどう過ごすのだと新幹線の中で作戦を立てようとしたんですが、前日がすでに飲みすぎてて寝不足だったんで移動は睡眠に充ててしまったんですね。


録音機の単三電池を忘れてきたことに気付いて、東京駅に着くまで鶯谷と東京駅周辺で100均を検索しましたものの近くになくて、どうしようかと遠い目で車窓を眺めていたら、アナウンスも流れて東京駅にもうすぐ着くって時に視界にビッグカメラが飛び込んできたんですね。そこからはもう検索もせずに、線路伝いに歩けば必ずあるはずだと指先を舐めて風の向きだけ確かめて歩いて行ったんですが、途中八重洲ブックセンターという怪物的に広く巨大な本屋さんでVOYAGEでもお世話になってる小島さんがジャズ批評にビッグアップルでのPDカルテットのライブの様子を書いてくれてたのを知っていたので、さすがにこのサイズの本屋ならあるだろうと息巻いて行ったんですが、広すぎてどこにあるか分からず、検索機を使うもちんぷんかんぷんでしょぼくれながら行った雑誌の新刊コーナーでようやく発見し購入することができました。実は先月の東京遠征時に池袋のHMVのジャズコーナーにも行ったんですが、ジャズ批評以外の雑誌はバックナンバーも揃えているのに、ジャズ批評のジャの字も見つからなかったという経験があったのですが一安心しました。神戸でもジュンク堂ならあるよね?なかったらタワレコ行けばあるんじゃないでしょうか?興味のある方はぜひチェックお願いいたします。


本屋で三十分ほど時間を潰し、五分ほど歩いた有楽町駅の目の前にビッグカメラはありました。電池なのに一階に置いてないことに衝撃といいますか、そもそも電池はさすがに一階あるだろうという理屈も自分の中で完全に破綻してはいるんですが、単四や単三くらいの使用頻度の高いものなら数種類を数個でいいからレジ前にでもぶら下げておいてくれよと嘆きつつ、階段で地下二階まで降りて無事に税抜き98円で単三電池二本を手に入れて、前日のビッグアップルでのライブの録音を確認しながら鶯谷へ向かったのであります。


以下後編へ続く。ちなみにこの日はカメラを忘れたので写真はナッシング。
posted by さだおか at 09:53| 兵庫 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月13日

書くのだ!というものの。

次のライブは全編やる!そう決意したものの。


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この週末に仕留める!そう決意したものの金曜土曜と一行も書いていない。でも書くのだ。そういう決意を奮い立たせるために、死神の第二部のテキスト全文を公開します。


長いですが、ぜひ読んでみてください。少し前に第一部も公開してますので、そちらも合わせて読んでもらえると面白いです。




第二部

 それまで橋の上を往く者たちの足音とはひときわ違う、カラカラカラン、カラカラカランと所在なさげにむこうから歩いてくる女がいました。まるで肌が透けるような真っ白な着物に真っ白な帯を締め、帯紐だけが赤く、まるで女の細い体に流れる一筋の血のようでありました。顔色は青白く、目は窪んでげっそりと頬がこけてはいても分かるくらい女の元来の顔の作りの美しさが相まって痛々しく映り、誰が見ても生気も果ててこの橋の上からいっそのことと思い詰めている様子だと分かります。カラカラカランと音がするので女が歩いているとと分かりますが、橋の上に吹く風でその音も切れ切れになり、男の方に近付いてきているはずなのにその音はどんどん弱まっていき、女がようやく橋の真ん中あたりまで来たとき、そのまま飛び降りるんじゃないかと思う勢いで欄干に身体ごと崩れていきました。思わず男は駆け寄り、膝をつく女の腕を持って起こし、冷たく肉のないその腕の感触はますます痛々しく、身体だけはまだまだ丈夫な自分がさっきまで死のうとしていたことなど、ただ一時に血迷っただけのように思えたのであります。

男「お姉さん大丈夫かい?そんなそんな、間違ったことしちゃいけねぇよ」
 
 自分でも思ってもないような言葉が口から出て、ますます苦々しい気持ちも裏腹に、目の前で欄干にしなだれてようやく立っているだけの女にそれ以上に言葉が出ず、男と女が二人してちらちらと溶けかけの雪が降る中で息だけをしておりました。男は肩で息をし、女は体のどこも動かず、ただ俯いたまんまで、女の肩に乗せた手の平に時折かすかに身体が膨らんだり萎んだりするような感触でかろうじて息はしてんだなと、男に分かるくらいのものでした。

女「(小さい声で)放してくださいまし・・・どうか放して・・・くださいまし・・・」

男「あ、すまないね。大丈夫かい?」

 取り繕ったように言葉をいくらかけても、瞬き一つもせずに女は「どうか放してくださいまし」とだけ繰り返し、ようやく男も我に返りその手
を放しました。

男「あぁ、すまないね。あまりのことだからつい力が入っちまった。おねえさん、痛かったかい?」

女「放っておいてくださいまし」

男「放っておいたら飛び降りんだろ!せっかくの命をそんなテメェの勝手で捨てちゃいけないんだよ・・・(独り言のように小さい声で)って俺が言うのもあれだけどもよ・・・。どうしたんだ、アンタ?どういうワケで死のう思ったんだい?女が・・・そんな細っちい体でよぉ、身寄りはいねぇのかい?もしかして・・・一人で、つれぇ暮らしだったのかい?どうだい、この俺に話してみねぇかい?ここでこうなったのも一つの縁じゃねぇか。な?」

 その時です、女は勢いよく立ち上がり、橋の欄干に足をかけ男の方を一切振り返りもせずタタターンっと橋から飛び
降りたのです。下の方からドボーンと水しぶきが上がる音がしました。

男「(唖然と)飛び込んじまった」
 こりゃ大変だと欄干から体を乗り出して真っ暗な水面を覗き込み、女は白い着物で目立つはずんなのになんにも見えず、意を決したのか喉の奥のつばきをグッと飲み込み、息を大きく吸い込んでダダーっと女を追って河に飛び込んだのであります。

ドボーン。(音楽。水中の音)

 真っ暗な水の中で女の真っ白い着物を目印に必死になって探すのですが、なかなか見つからない。少し遅れただけなのにずいぶんと流されてしまったのかと息をするのも忘れ、そらもう凍るように冷たい河の中を探しに探し回った挙句に、橋脚に引っかかってゆらゆらと揺れるのが見え、バシャバシャと泳いで近寄ると、案の定女が着ていたあの真っ白い着物でした。しかしとうの女のカラダはそこにはなく、もぬけの殻の着物だけを手に、このままじゃ自分も凍え死んでしまうと思った瞬間に足をぐいっと川底の方に強く引かれ、男は息をする余裕もなくその力のままに引きずり込まれたのです。なんとかその手を離させようと体を動かそうとしても金縛りにあったように全くままならず、息もこれ以上持たない。あーなんで女の後を追っちまったんだ。なんで死んじまおうなんて考えちまったんだ。なんであんな橋のから飛び降りようとしたんだ。もう一度カミさんと源坊に会いたかったなぁ。あー、なんでだよ。こんな終わり方って・・・なんでなんだよと、いよいよ今際の際かと意識も途切れかけたその時に、力が抜け、スーッと体が浮かんでいくような、どっかに吸い込まれていくような感じがして、あー俺は死ぬんだな、死ぬときってのはこんな気持ち良いもんなんだなぁなんて気分でその恍惚に身を任せたのでありました。

(音楽。カニとかゲジゲジが動くような躍動感はないが細い感じ)

 男は岸辺で仰向けに寝かされていて、顔色は青白く息をしている様子はありません。そのかたわらで女が男の顔を睨めつけておりました。

女「死ぬってのはそんなに気持ちがいいもんなのかい?まるで笑ってるようじゃないか。アタシも死んでみたいねぇ。ほら、あーまた笑って。くくく。それにしても良い男じゃないか。女房と子供を泣かせて、クズだね。このクズを生かすも殺すもワタシ次第か。死神っていっても、人間の世間ってのも一度は経験してみなきゃぁねぇ。息しにの差配だってままならないってもんじゃないか。そうだ。どうせならこの色男と・・・だってねぇお前さん、これも一つの縁だものねぇ。くくくくくく。はははははは」


二部終了。
posted by さだおか at 14:35| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月05日

近況報告

まずは本日のライブ告知です。



9月5日(土)姫路 Layla
中野誠也Trumpet 河合鉄兵Contrabass
開演20時
チャージ2500円

諸事情あってピアニストの小田知代さんが参加できなくなり、コードレスとなりました。




以下、近況報告なんですが、実はつい先日PCR検査を受けまして、無事にというのも変ですが、無事に陰性と診断されました。


そもそも9月2日の水曜に体調が崩れ、それを自覚したのも夕飯の時に食欲がなかったからで、その後シャワーを浴び、寝る前に映画一本分練習するかと思うも体が動かすのが億劫になり、「あ、この感じは風邪かもしれない」と思い、熱を測ったところ37度4分でした。これはいかんと解熱剤を飲み冷えピタを貼ってすぐに床に就きましたがなかなか眠ることが出来ずに一時間二時間と過ぎ、今思えばこれが良くなかったのですが、高橋俊男先輩が風邪を引いたときには布団をいっぱい被って体温をグーっと上げて汗をかいたら治ると言っていたのを思い出し、押入れから薄めの羽毛布団を引っぱり出してそれを被って寝たところ、体調が悪いがゆえに汗一つかかずに体温調整が出来ずにひたすら熱が体内に籠ってしまいました。水分補給のついでに熱を測ったらほぼ39度までいっていて、これはインフルエンザじゃないのかと土曜日のライブのことを考えて戦々恐々としましたが、その後なんとか薄手の掛布団だけで眠ることが出来ました。


起床後熱を測ると依然として37度を超していて、朝一にかかりつけの耳鼻科の予約をして早速受診したところ、僕はインフルではないのかとお願いして検査してもらいましたが結果は陰性。先生が「一番の懸念はコロナですからPCR検査をしましょう。ただ結果が翌日の午後に出ますので、それまではコロナ予備軍として自宅待機をお願いします」とのことで、バイオハザードマークの付いたキットで鼻の粘膜を取って終了。そのまま会計も処方薬も病院の方がやってくれて、僕は一切受け付けに戻ることなく診察室のひときわ離れた窓際に座ってるだけで、最後に先生からこの後の連絡等の説明を受けて裏口から帰宅しました。


高い高いという噂のPCR検査に怯えつつも診察料は諸々で三千円で一安心したものの、翌々日のライブの面々に事情を伝えて最悪のケースに備えてもらい、解熱剤と栄養ドリンクを摂って睡眠しました。夕方に起きたときにはもう熱は36度台の微熱に下がっていて、コロナじゃなかったら良いなと思いつつも、やはり最悪のケースばかりを想像してしまい、気が滅入る一方でした。


夕飯は梅干しうどん。処方された風邪用の漢方を飲み、布団上でゴロゴロ。昼間に寝たので全然眠れず、さらに熱が下がったことで少し気が緩んでさらに眠れずに北野武監督の「BROTHER」を鑑賞。最初から最後まで暗い。そもそも全編に渡って武が死ぬだけの話だから仕方がないが、時折出てくる死ぬことを達観したような喜劇的なシーンが余計に痛々しく、まぁそれこそが北野武って感じで好きなんですけどね。アメリカでの撮影だったので銃の発砲音は本物のらしいですね。そら凄いや。



映画一本見ても眠れずに、Amazonプライムで気になっていたコクトー監督の「美女と野獣」を鑑賞。隅々まで美意識が行き届いていて、その演出の一つ一つが漫画的というか視覚的に訴えかけてくるものがあり、さすがのジャンコクトーと溜息ものでした。三分の一くらいまで見て軽く睡魔が来て、一旦消灯するも猫が暴れ出して眠れずに桂枝雀に関する本を読み始めたら止まらずに読了。すでに午前一時を過ぎていて、いよいよ寝なければと消灯してトミーフラナガンの「Overseas」を繰り返し三回聴くも眠れずに、いよいよ無音にしたらスッと眠れた。


金曜。起きて熱を測るとほぼ平熱で、午前中は掃除したり基礎練習したりしていたら再度熱が上がってきたので漢方と栄養ドリンク飲んで昼頃から睡眠。16時頃に耳鼻科から電話があった。ここの耳鼻科の先生は丁寧なのだが何を言ってるか分かりにくい人で、電話でも「定岡さん、結果が出ました。安心してもらって構わないという結果です」と言われて、一瞬ハテナマークが出た。「陰性ということですね?」「そうです。安心してもらって構いません」という無為なやり取りも気にならないほどに安堵して、バイト先や土曜日のライブのメンバーに連絡。トラを頼んでいた某ドラマーにも詫びの連絡を入れた。時期が時期なだけに出演を辞退する人もいたが、こればっかりは僕が体調管理出来ずに発熱をしてしまったのが全ての原因なのでひたすら詫びるのみ。夕飯後は映画一本分の練習をして寝ようとするも、またも寝付けずに午前四時ごろまでゴロゴロとまた小説一本読んでしまった。


悶々と眠ろうとしても眠れずに辞退の件を受けて、翌朝起きたらこの後一週間くらいにあるライブに関してもメンバーと店には自分が発熱後陰性と診断されたことを伝えねばなるまいと思いいたり、つい先ほどこちらからの連絡は済んだ。あとは返事待ちだ。


何を言ったところでこの時期に発熱をするような体調管理をしている僕が全て悪いのだけれども、検査結果は陰性であり、すでに熱も平熱となっている以上は無自覚的にコロナを発症している人よりかは・・・とそれを言っちゃあオシマイなのだけれども、何度も言いますが検査結果は陰性である以上は今日から日常に戻るわけで、それでも事情を言わねばならない人たちには誠心誠意説明はするも、僕の理解を越えた反応があること承知した上でも戸惑わざるをえない反応もある。人間はやっぱり論理よりも情感なんだよな。僕だってそうだ。でもだから差別とまで言わなくても、そういう判断をしてしまいがちになる。僕だって分かっている。まずは我が身なのだ。


ここ数日でお騒がせし、ご迷惑をお掛けした皆さま、本当に申し訳ございませんでした。今後はしっかりと体調管理して暮らしていきたいと思いますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
posted by さだおか at 12:15| 兵庫 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月28日

スケジュール更新です。

だだだーっとではございますが、以下スケジュールになります。



9月


5日(土)姫路 Layla
中野誠也(tp) 小田知代(p) 河合鉄兵(b)
開場19時 開演20時
チャージ2500円
 

9日(水)天満 BAMBOO CLUB
有本羅人 Tp 佐藤絵美里T.sax 泉正浩Bass
開場18時 開演18時半
チャージ2,000円(1drink&snack1,000円別途)



15日(火)神戸 ビッグアップル
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柏谷淳alto sax 平倉初音 piano 河合鉄兵 bass
開場19時 開演19時半
チャージ 予約2000円 当日2300円




16日(水)池袋 フラットファイブ
北川秀生Bass 野津昌太郎Guitar 
open19:00 start20:00
チャージ¥1,500+飲食代
https://www.facebook.com/flat5jp/



22日(火)三宮旧居留地 100BANホール
ジャムセッション
高橋俊男piano 泉正浩bass
開場19時 開演19時半 終演22時頃
1500円



27日(日)明石 POCHI スペシャルジャムセッション
高橋俊男Piano 泉正浩Bass 
open18:30 start19:00
チャージ¥1,550-
http://www.pochi-live.com/index.html





10月



6日(火)神戸 BIG APPLE ドラマチストオーケストラ 死神編
中曽根有里Vo 伊藤シュンペイGt 武藤浩司A.sax 森下周央彌Gt electronics



7日(水)池袋 フラットファイブ
北川秀生Bass 野津昌太郎Guitar 
open19:00 start20:00
チャージ¥1,500+飲食代
https://www.facebook.com/flat5jp/



25日(日)天満 バンブークラブ
定岡弘将・松本大二人会
松本大drums
open 19:00 start 19:30
charge\2,000(1drink&snack\1,000別途)
http://www.temma-bamboo.club/


27日(火)三宮旧居留地 100BANホール
ジャムセッション
高橋俊男piano 泉正浩bass
開場19時 開演19時半 終演22時頃
1500円




28日(水)天満 BAMBOO CLUB
第19回 課題曲セッション!
荻野やすよしguitar 丑嶋恵piano 河合鉄兵bass
open 18:30 / start 19:00
posted by さだおか at 08:50| 兵庫 ☀| Comment(0) | schedule | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月24日

SEMODAIの音源も

SEMODAI in KOBE 2019もバンドキャンプにて販売開始しました!


CDだと二枚組で2000円ですが、バンドキャンプでは一曲200円からで、1st setと2nd setそれぞれ1000円ずつから買えます。


全曲視聴可能です。ぜひお買い求めくださいませ。




https://sadaokahiromasa.bandcamp.com/album/semodai-in-kobe-2019-disc-1



https://sadaokahiromasa.bandcamp.com/album/semodai-in-kobe-2019-disc-2



よろしくお願いします!
posted by さだおか at 14:37| 兵庫 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

8月24日のライブ

8月24日(月)神戸 ビッグアップル ドラマチストオーケストラ
伊藤 シュンペイ(guitar,voice) 武藤 浩司(sax,flute,voice) 仲曽根 有里(voice)
開場19時 開演19時半 2,500円(予約2,300円)
■ KOBE BIG APPLE
神戸市中央区山本通3丁目14-14ト-アハイツB-1
(078)251-7049
http://www.geocities.jp/kbigapple/


今の目標としては10人編成くらいの音楽家だけで朗読劇をしたいんです。音楽は即興で伴奏をつけて、一つの物語を各自が読みつつ演奏しつつやる。で、その演目は落語の「死神」をもとに僕が書き下ろしでやりたいのです。前回のライブでできている部分までだけやりましたが、結構好評でした。これが完全版でやるとなると全四部構成で90分前後の長さになると思われます。


今日までで二部を書き終えましたが、朗読ということでただの文章とは違った精度の文章表現が必要で、いちいちそれを声に出してよみつつ修正しては書いて、読んでは修正してとなかなか骨の折れる作業ですが、これが結実した日にゃあたしゃ一皮剥けますね。


で、以下はその死神の第一部であります。多少長いですが、ぜひ読んでみてください。




死神 


第一部


 たとえ小川くらいの川幅のないとこに掛かるような短い橋でも、その橋の上に吹く風はいく分強く感じるもの。それが風の強い日なんて、そこから川を見おろしたようなときには背中に当たる風が一層強く感じられて、ちょっとした好奇心から飛び降りてみようなんて気になるから恐い。小さいときにそうやって橋の欄干に寄っかかったりして、ふとこの橋の裏ってどんなかなと覗き込もうとしたり、逆に川辺の方から橋の裏側を見上げたときに「こうなってんのか」と言葉に出来ないような気持になったりしたことがある。
 橋の上。この橋というはつまりは端、端とは魔が通る道であるそうです。端は橋であり、つまるとこ橋は魔の通り道であります。端はこの世の果てであり、他界に最も近いところで、やはり他界との接点となる。橋はそういう接点に架けられ、此岸と彼岸をつないで渡すものですから、この話もその橋の上から始まります。
 元来の怠け癖で、何をしても長続きせず、それでも月々にわずかながら給金をもらえどもその都度酒や女にうつつをぬかし、結局は生活に必要な金は手元に残らず知り合いや身内やと、とにかく借金をしては日々を何とか暮らすという、まったくしょうがない男が一人、年も押し迫った日に、橋の上を行ったり来たりを繰り返しておりました。

男 「もう金の借りる当てもなくなっちまった。なんでこんなんなっちまったんだよ。自分のことだけど嫌ンななぁ、ほんと。いい加減愛想つか
   してカミさんも源坊連れて出てっちまったけど、あいつンとこにも相当借りてっからなぁ、簡単にゃ許しちゃくれまいや。寒いねぇまった
   く。あー寒い寒い」

 寒いというのは当たり前で、何年も着古してもう向こう側が透けちまいそうな羽織を一枚羽織ったっきりで、裸足にボロボロの雪駄じゃ足の指先も真っ赤になってね、感覚なんてのはないんでしょうね。自業自得とはいえ身も心もボロボロの状態ですから、今一歩でも立ち止まっちゃもう動けねぇてな様子で行ったり来たりして寒さをどうにか誤魔化しております。その男はとうとう家族にも見捨てられ、自棄になっていっそのこと橋から飛び降りて死んじまおうと思って来たはいいものの、いざってときになると往生際悪く飛び降りる勇気すらないままそこをうろちょろうろちょとしているのでした。「もう歩くのも疲れちまった」とようやく欄干に手をかけて川底を覗き込むと、川面に雪が落ちてるのを見て「あ、雪か。綺麗だなぁ」とまったくこの期に及んで呑気なことを言うのだからどこまでもダメな男です。

男 「いけねいけね。俺ぁ死ぬんだ。今日もう俺は死んで、これ以上人様の迷惑にならねぇようにするんだ。でも死にゃぁどうせ借金も関係なな
   んだし、この際だ、せっかくだから正月まで待って何も思い残すことねぇように遊べるだけ遊んでから逝っちまうか・・・なんて、そういう
   了見だからダメなのに・・・クソっ・・・死ぬ決心もつかねぇでやんのな」

 パラパラと降っていた雪は今や勢いを増し、積もり始めた。橋の上だけは男の足跡で泥まじりのまま積もるほどではないものの、他に行き交う人は1人もいない。どうもおかしい。そういえば妙に静かだ。まだそんな夜更けでもなければ、年の瀬なのだからもっと騒々しいはずなのに。男もそのことに気づき、立ち止まっては振り返り、また数歩進んでは立ち止まって振り返りしている。前見てる時に背中をゾッとするもんでも通ってやいないかと恐くなってきたんでしょうな。寒さのせいか顔色も段々と生気を失いつつありました。でも立ち止まれない。こんな寒い中、野垂れ死にするくらいならさっさとトーンと橋から体を放っちまえば良いのにそれも出来ず、じゃあもう諦めて家に帰ればいいのにそれも出来ないでいる。

男 「あぁ。頭も回ンねぇや。俺ンちは橋のこっちだっけかあっちだけっか。何で分かんねぇんだよ。こっち側は明るい様子だからそっちに行き
   てぇけど、どうもあの暗い方に家があったような気もするんだけど、どうも気味が悪いな。なんで家のある方分かんなくなるくらい行った
   り来たりしちまったんだろ・・・。源坊は今頃なにしてっかなぁ」
 
(遠くから駕籠かきの走る調子を合わす声)
エッホ、エッホ、エッホ etcそういう感じだと何でもいい
(しばらくしてまた駕籠かきの声)
エッホ、エッホ、エッホ

 男がぼんやりとそんなことを考えていたその時橋の向こうの暗い方から駕籠が走ってきて、明るい方に行った。するとすぐに同じ駕籠が折り返してきて明るい方から暗い方に向かった。

男 「何だいありゃ。あの駕籠はどこで客おろして・・・ちょっと待てよ。この橋、たもとがねぇじゃねぇか!ああ?!どことどことが繋がって
   んだぁ?ああ!?酔っちゃいねぇ・・・よな?」
 
男がその橋の上に立つ少し前の話をここで一つ。

 人が死ぬというのは寿命が尽きるわけですね。その寿命が尽きる今際(いまわ)のときに死神というのが現れて、あの世にその人の魂というんですかね、そういうもんを連れてくそうです。あのアニメとか漫画に出てくる死神ってのは鎌の親分みたいな大きな鎌持ってますけども、実際の、いや実際ってのも変な話ですけどね、まぁ、ここで言う死神はそういうもんは持たず、提灯を一つ片手に下げて現れるそうです。その提灯の中の蝋燭がその今際の人間の寿命だそうで、だいたいが消えかかって火がとろーりとろりと揺れているそうで、それがまた死神の気持ち悪さを引き立ててるんでしょうね。で、まさに寿命が尽きるってときに、その提灯を顔の高さに持ってって蝋燭の消える瞬間を見ようとするもんだから、霊感とかそういうの強い人がその場にいたりしたらたまに見るとかって聞きますね。「あの人の息が切れるときに、すぐ横で死神が笑ってたんだ」とかって。あれは別に人が死ぬのが嬉しくてしょうがないってなわけじゃなくて、ただただ蝋燭が消えるときにその様を確認しようってんで自分の顔の高さにするから人の目に見えちまうだけで、死神からすりゃ、今から仕事ですからね。その人のをあの世に連れてかなきゃならないわけですから、むしろ面倒だなぁくらいに思ってんでしょうね。
 人の寿命に立ち会うのが死神ですが、じゃあ当の死神の寿命が尽きるのかっていうと、人間で言う死ぬってのとは少し違うが、一応寿命は尽きます。死神の子供、まぁその子供ってのも人間みたいに男と女がどうのこうのして出来るそれとも違うんですけど、あの、死神っていうのはそもそもが役目みたいなもんで、たとえば会社の社長みたいなもんで、会社には社長は一人ですよね?それで次期社長に継いでってするみたいに、死神ってのも次の死神が出てきたら代替わりみたいなことをするわけですよ。次の新しい死神がその死神の子供・・・みたいなもんとしてある時ふっと現れて、そんときに「そういや自分も自分という意識を持ったときには目の前に先代の死神がいたなぁ」なんてずっと昔のこと思い出しながら死神としての役目が終わりかけてるんだなってことを理解するんですね。死神は肉体ってのはないですから、朽ちたり消えたりってこともなく、前の死神はなんとなく居なくなって新しい方の死神だけになってるわけです。見た目とか全然変わらないそうですけどね。こう、死神が二人いるって時間が少しあって、その死神すらも気付いたら一人になってた、みたいなことだそうです。こうやって話しててもよく分かんないですから、聞いてる方はもっと分かんないと思いますけど、死神ってのはそういうもんだってくらいに思っといてくださいな。

 死神の説明はそんなとこで話を戻しますと、男が橋の上に立つ少し前の話ですね。
 ちょうどその橋の架かる土手で、死神が二人座り込んで何やら話し込んでおります。

死神 「お前が私の前に現れたってことは、もう直に私もお役御免だ」

死神 「なんのことです?」

死神 「私たち死神というのは、一度に何人も要らないわけだ。新しいのが現れたら、おのずとそれまでのは消える。だから、お前さんが俺の前
    に現れたということはそういうことなんだよ」

死神 「あぁ。私は気付いたらここに座ってて、お前さんがスッと横に座ったんですよ。現れたなんてのは、私の方からすりゃお前さんが急に私の
    前に現れたんですがね。それに私、ここまでの記憶というか、そもそもどうして存在しているのかさっぱり分からないんですが、私は死神
    なんですか?」

死神  「お前さんに私が見えて、私もお前さんが見えるということはそういうこった。そうさな。そこ橋があるね。あれは、この世とあの世を繋
     ぐ橋なんだよ。方々で提灯が見えるね。あれは自分の命がもうそろそろとなった人間が、その寿命の火の提灯を下げて来るわけだよ。
     ま、そういう奴は俺たちの手間も省けて楽で良いんだけども、中にはとんだ間抜けな奴もいて、手前の順番でもねぇのに来ちまう奴が
     いるんだよ。ほら、今も一人、何も持たずに橋にあっちとこっちをずっと行き来してるのがいるだろ。」

死神  「ほんとだ。ああいうのはどうなるんです?」

死神  「ま、死神次第だなぁ。あの橋に来ちまうというこたぁ、あいつ自身も一度は死ぬ気でいたんだろうからそのままあの世に連れてってもい
     いし。ちょっと手間はかかるが、元の世の方に戻してやるのでも構わねぇよ。そうだ、お前さんの初めての死神としての仕事にあの男の
     始末をしてみちゃどうだね?」

死神  「面白そうだね」

死神  「面白そうかい?じゃあやってみな」

死神  「お前さんは今からどうするんで?」

死神  「私ぁ直に消えちまうからね、お前さんの好きにやりゃ良いよ。あ、男もあの橋のおかしなことに気づいたようだよ。早く行きな」

死神  「そうかい。じゃあな」

 のそっと土手から腰を上げ。橋の方へ何歩か進んでから思い返したようにさっきまで座っていた土手の方を見ると、そこにはもうさっきまで話していた死神の姿はなかったのです。いずれは自分も何の感傷を抱く間もなく消えるのかと、死神とはいえ多少は胸の奥の方が少し重く感じたのでしょうか、まだちらちらと降り続く雪が点々と水面を打つのを見入っているようでした。



第一部 了
posted by さだおか at 01:10| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月20日

読書記10

読書記とはいえ、まずはRJSQのCDが9月23日にAmazonはじめ各ネットショップ、ディスクユニオンやタワレコ等店頭での販売が始まります。

以下は目についた各ネットショップでのRJSQのページです。


https://www.amazon.co.jp/Live-Apple-Radical-Standard-Quartet/dp/B08G23HWG1/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=live+at+big+apple&qid=1597817163&sr=8-1&fbclid=IwAR3otoYpZeB0SRGDVWGbSTuStnA9Bg11SP01v8Qp0ZSWgwR5CmIgtEwxP2U


https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008177912



http://ventoazul.shop-pro.jp/?pid=152998419



https://lohaco.jp/product/L09276817/


https://www.hmv.co.jp/artist_Radical-Jazz-Standard-Quartet_000000000845520/item_Live-At-Big-Apple_11150237




どうぞご贔屓に!



で、読書記ですが、今回はレディージョーカーの中巻と下巻から。

R0019999.JPG


上巻の面白さから息巻いて一気に読み切ったが、下巻に関しては疲れのせいもあってか、少々内容にダレを感じえなかった。

大手ビールメーカーの社長を誘拐し、数日後に開放するもののこれから販売するビールに細工をして異物を入れるぞと脅しをかけてそれに対しての身代金を20億取るという話なのだが、そこに同和問題や政治やその周辺の闇の紳士たちやらが株価やなんやらで絡み、さらに新聞社の記事が過去の経済事件の因縁が云々で色々と絡んでいるということで、その風呂敷を広げる時ほど楽しい物はないが、いざそれを仕舞おうとしたらそれなりに齟齬というか、作者と読者の間でズレは生じるもんだ。読者はいつだって贅沢なのだ。そういう意味で僕はこの事件の始末の仕方はあまり気持ちよく読めなかった。犯人グループの中の現役刑事がいるが、その辺りにもう少し文字数を割いても良かったのではと思った。中巻以降は主にビールメーカーの社長やその周辺で、特に警察から社長の警護として出向している合田刑事を中心に話が進む点で誰の視点で読むべきか定まらなくなったが、群像劇というのはそういうもんなのだろう。

小説にしろドラマにしろ映画にしろ文字数や時間に限りがある以上はその中で始末はつけないかんが、その人たちのその後に惹かれて想像するくらいに、もっと見たいな読みたいなと思わせるものこそが面白いというか、傑作や名作といわれる所以なのだろうと今日では思っている。哀しいかなこの小説はその点で消化不良がある。










posted by さだおか at 13:01| 兵庫 ☀| Comment(0) | 読書記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月16日

自転車よ。ああ自転車よ。自転車よ。

つい今朝の事である。出かけて帰って来た時に自転車のスポークが一本欠損していることに気付いた。スポークとは車輪の中心から数えるのも億劫な本数で車輪の構造を支えている骨みたいなパーツの事である。


思えばこの自転車も春日野道に越してきてからずっと使っている。後輪がパンクすること数回、スポークが折れて車輪ごと交換すること一回、鍵を酔っ払って紛失して鍵ごと交換し、ライトに関しては合計四回ほど壊れては買い、買っては壊れしてきた。元々が3万くらいのものなのに、なんやかんやとその本体代以上の部品工賃を払って5,6年ほど乗り続けてきた。


スポークが欠損したことで自宅にて色々と検索したら、3万円程度の自転車なんてものは走って曲がって止まることが出来る鉄屑であり、たとえBAAという安全基準という一般社団法人自転車協会が示している基準の範囲であれ鉄屑には他ならないということだそうだ。そんなもの5,6年も乗って無事故で来れたのだから元は十分取っただろうと溜飲を下げかけたものの、遂二、三週間ほど前に後輪がパンクし、ついでに前輪のブレーキシューと後輪のブレーキワイヤー一式を8千円ほどで交換しての今朝の事である。眩暈がしたのは暑さゆえのことではないことは間違いない。


近所の大手自転車チェーン店に開店を待って持参したところ、開店準備をしていた店員を呼び、自分の自転車がどうのこうのであると伝えると、「もうタイヤ自体にガタが来てますし、車輪ごと交換を進めますよ」「諸々で幾らくらいですか?」「一万円くらいです」とのことで、では新しいのを買いますと即答したのだが、一切合切疑心暗鬼に出来ている僕は、常々自転車屋を始め病院や行政書士といった専門性の高い人々は何かしら市井の人々の財布からかすめ取ってやろうと甘く考えている風に思わずにはいられないのである。



歯医者でもそうだが、問診票に「すべて治療する」と「気になる部分のみ治療する」という項目があった歯科医があった。そらこちらとしては歯が痛くなったから来ているので、その痛みを取り除いてもらえることが目的であることは言うまでもないが、治療をする先生方にはこちらの自覚のない治療の必要な歯が見えていても、先に書いた「気になる部分のみ治療する」に丸を入れている患者の場合はこれ一切見なかったことにして患者の指定する治療のみに終始するのであろうか。僕としては根がケチに出来ているので、今目の前の不幸をやり過ごすことで十分ではあるが、こっちの歯もこのままだと後々エライことになると分かっているのに患者には伝えないでいいというシステムを構築するに至った病院側の姿勢はハテナではあるが、結局は患者次第であるという半ば投げやりな状態なのだろうと思いつつも、毎週のように歯医者に通って毎度何千円何百円を払ってまで歯科医の理想的な口腔を獲得できるほどの収入もないので仕方がないのだ。


今朝も自転車屋で同じような気持ちになりつつ、本当に一万円もかかるのか?という気持ちと、パンク等の修理したときにこれであと一年もってくれれば良いやと飲み込んだ気持ちで吐き気を覚えつつも新車を購入したのであるが、それに乗って早速買い物に向かう道中でさえも頭の中では「二、三週間前の8千円は無駄やったな。ドブに捨てたようなもんだ。この自転車が税込み26800円だったが、結果的には34800円だったんだな」とばかり考えていた。全く根がケチで出来ているとギンギンの太陽の下で自分が嫌になったものである。


あと春日野道で新車の自転車を雨ざらしの路上に止めていることが気にかかって仕方なく。新車が自転車泥棒の目に留まりやすいのならば、いっその事一度くらいどこぞの土手の上から放り投げて傷一式を付けても構わなかろうと思いつつも、ごくごくわずかなピカピカ期を堪能したいという気持ちのせめぎ合いである。
posted by さだおか at 18:03| 兵庫 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月09日

RJSQのライブ音源をデジタルリリースしました!

https://sadaokahiromasa.bandcamp.com/album/live-at-big-apple


バンドキャンプにてRJSQの「Live at Big Apple」の販売開始しました。全曲視聴可能です。


 2019年11月13日、リーダーである定岡弘将の三十四回目の誕生日であるその日に、神戸の聖地と称されることも少なくないライブハウスであるBIG APPLEでのライブ録音である。ライブである以上非常に生々しく、音楽が熱量で滾っている。が、当然全てがうまくいっているわけではない。苛立ちや空回りといったライブならではな様々な波間が克明に聴いて取れる。でもそれこそがライブであり、ライブアルバムの魅力に他ならないのだ。

 ライブ録音ということで音質は?となることも多いが、このアルバムに関してはそんな事は全くの杞憂である。一切装飾のない奏者の奏でたそのままの音が見事に記録されている。
 一曲目のみ森定道広のオリジナル曲で、それ以外はどれも耳馴染みのあるジャズスタンダードが並んでいるが、どれも各人の個性が際立った演奏をしている。

 ときに過剰に、ときに切実に、ジャズスタンダードを演奏する。でもやはりそれは自然で自由な音楽への道程に過ぎないのだという自戒を忘れないように音盤に記録した。身の丈の音がここにある。




https://sadaokahiromasa.bandcamp.com/album/live-at-big-apple


ぜひお買い求めください。
posted by さだおか at 13:09| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする