2020年11月30日

読書記13

依然としてポアロ中である。ポア中となると某真理教になってしまうので、ご注意を。と、真理教と打ってもそのまま変換されないのだが、試しに「きょう」と打ってスペースキーで変換して欲しい(この時点で、パソコンで見てる前提)。僕のマックで変換したところ「2020/11/30」といった日付が出たのだ。さらにスペースキーを押すと「令和2年11月30日」と出た。すごいぞ!パソコンは!すごいぞ!って無駄にテンション上がってるんですが、皆さんの環境だとどうなりますか?




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「メソポタミアの殺人」
いわゆる中東モノである。何作もポアロを読んできたが、トリックや犯行にはあまり興味がないことが分かってきた。それよりもポアロの追い詰め方や、登場人物間のやりとりが面白いのであって、いざ犯人はあなただ的な状況はザーッと読んでいる。動機というのもあまり興味がないんですね。だからミステリーを読んでるけど、人間劇として読んでるんで謎解き云々ということはどうでも良いって感じです。





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「麻雀放浪記青春篇」
僕は麻雀のルールは分からない。昔から将棋や囲碁といった、何ていうんかね、そういう娯楽というか趣味のものに興味を惹かれたことがなく、将棋に関しては動かし方くらいは知っているものの、定石やいわゆる手ということは知らない。だから面白さが分かるまでもないのだ。なんだってそのものに対してある程度知識と教養があってこそ面白さが分かるのだろう。そういえば中学の時に昼休みの図書館で図書委員の友人たちが受付のテーブルで麻雀をしていたが、なんのことか分からずに僕は本を探してうろうろしていた。

昨年か一昨年にこの小説の映画を見た。和田誠監督だ。あのイラストレーターの和田誠さんの監督作品だった。なので話の筋はなんとなく知っていたが、改めて小説を読んだら、映画を見た時以上に面白かった。映画自体もよく出来た映画だったが、やはり文章から立ち上がってくる戦後のバラックの感じが、特についこの間東京遠征の際に上野に泊まったこともあって、この話は上の周辺を中心なので、それも土地的なことが容易に想像できたのがまた面白さを増した要因だろう。

とはいえ麻雀のルールを知らないので、牌の並びの解説的なイラストが時折あるが、よく分からないまま見る。牌を並べるときのイカサマも分からないが、その人々の心理や技術にかけるものが面白いので読んだが、麻雀を理解していたらもっと面白いんだろうな。

早速次作の放浪篇を借りてきた。それくらい面白かったのだ。




あと写真を撮り忘れたが、黒川博行著の「離れ折紙」も読了。京都の美術界隈の短編ものだが、一応一貫性はある。長編の良さもあるが、こういう風に短編の積み重ねで多面的に描写してるのも面白いな。群像劇というわけじゃないんだが、時系列も関係ないけど、でもその状況がより想像力をもって感じられるので面白い。西村賢太さんの私小説もそう言う感じ。




posted by さだおか at 12:37| 兵庫 ☔| Comment(0) | 読書記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12月のスケジュール。

今年はあっという間だという人が多い。かという僕もそう。三月から六月までこれといった記憶がない。陰鬱で神経をすり減らすだけの日々だったというくらいだ。いまだにコロナは収束せずに、季節的なことだろうがまた広がりをみせている。気に病んでも仕方ない。いや、気に病んでる場合じゃないんだ。仕事というのはお金を稼ぐということ以上に精神的支柱なんだからね。


12月


3日(木)神戸 ビッグアップル
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柏谷淳alto sax 中山理恵子 piano 河合鉄兵 bass
開場19時 開演19時半
チャージ 予約2000円 当日2300円



6日(日)春日野道 のぞみ青果
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石田秀一Vocal,Guitar 生島大輔 Bandneon 三原脩 Bass
開場14時 開演14時半
チャージ2,000円



8日(火)天満 BAMBOO CLUB
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有本羅人 Tp 佐藤絵美里T.sax 泉正浩Bass
開場18時 開演18時半
チャージ2,000円(1drink&snack1,000円別途)



9日(水)池袋 フラットファイブ
北川秀生Bass 野津昌太郎Guitar 
open19:00 start20:00
チャージ¥1,500+飲食代
https://www.facebook.com/flat5jp/




13日(日)奈良 ブルーノート
Radical Jazz Standard Quartet(RJSQ)
當村邦明 Ts 藤川幸恵 Pf 森定道広 Ba
開場15時 開演16時
チャージ 2,500円 
http://kyoto-bluenote.jp/



16日(水)一家団欒@梅田オールウェイズ
佐藤諒(ファゴット)柏谷淳、鈴江愛理(a.sax) 當村邦明(t.sax) 古山晶子(b.sax) 津上信子(fl) 横尾昌二郎(tp) 有本羅人(tp) 白石栄利(tb) 森川周央彌(guitar) 市川聡(guitar) 藤川幸恵(pf) 森定道広(cb)
開場19:00 開演19:30
予約¥2500 当日¥2800 学生¥1500



19日(土)神戸 ビッグアップル ドラマチストオーケストラ
伊藤 シュンペイ(guitar,voice) 武藤 浩司(sax,flute,voice) 仲曽根 有里(voice) 生島大輔(bandneon,voice) 森下周央彌(Guitar,electronics,voice)
開場19時 開演19時半 2,500円(予約2,300円)
■ KOBE BIG APPLE
神戸市中央区山本通3丁目14-14ト-アハイツB-1
(078)251-7049
http://www.geocities.jp/kbigapple/



22日(火)三宮旧居留地 100BANホール
ジャムセッション
高橋俊男piano 泉正浩bass
開場19時 開演19時半 終演22時頃
1500円




23日(水)春日野道 ギャラリー神戸天昇道
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荒崎英一郎 tenor sax 権上康志 Bass
開場19時 開演19時半
チャージ2500円
飲食物の提供はありません。持ち込み可。
感染症拡大予防の為に13席限定のライブになります。事前のご予約お願いいたします。
monkdaigaku@gmail.comまでご連絡ください。



27日(日)春日野道 デイナーシングぐらんど
関谷友加里 Piano
お昼のサロンライブです。時間が思い出せない・・・。また改めて告知します。
1000円(飲み物付き)
http://3-u.link/



28日(水)天満 BAMBOO CLUB
第20回 課題曲セッションまとめ!
荻野やすよしguitar 丑嶋恵piano 河合鉄兵bass
open 18:30 / start 19:00
参加費1,500円(1drink&snack1000円別途) 学生500円割引
課題曲
@Have you met miss jones Aブルース(何でも)
BTangerine CSomeday my prince will come
DNight and day EAutumn Leaves(枯葉)




1月


6日(水)ジェームスブルースランド 横尾昌二郎、武藤浩司、藪下ガク、三原脩

11日(日)のぞみ青果 浅井良将、伊藤俊平、澤田浩輔

13日(水)池袋フラットファイブ 北川3

19日(火)100番ホールセッション

23日(土)バンブークラブ 中野誠也、小田知代、河合鉄兵

24日(日)明石POCHiセッション

27日(水)バンブークラブ第21回課題曲セッション
posted by さだおか at 12:03| 兵庫 ☔| Comment(0) | schedule | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月26日

明日のライブはワンセットになります。ご注意ください。

明日はバンブークラブにてベースレストリオでのライブです。が、大阪市の営業時間短縮要請とのことで、19時30分から20時50分までの80分ワンセットになります。



11月27日(金)天満 BAMBOO CLUB
古山晶子T.sax 関谷友加里Piano
開場19:00 開演19:30 
charge 2,000円(1drink&snack1,000円別途)
http://www.temma-bamboo.club/



ベースがいないからといって決してスウィングしないわけじゃないが、そんな強迫的にスウィングしなくてもいいんじゃないかというトリオです。それぞれが今やりたい、美しいと思う曲を持ち寄ってやるライブです。



自分としては他のライブ以上にドラムを丁寧に叩こうと心がけています。それが難しくて楽しいんだ!
posted by さだおか at 09:14| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月04日

読書記 12

依然としてポアロにハマっている。


前回の読書記の後にかの有名な「ABC殺人事件」も読んだが写真を取り忘れた。それから「ゴルフ場殺人事件」を苦労しながら読んだが、それも撮り忘れた。


今回読み終えたのが「葬儀を終えて」だ。


几帳面な性格ならシリーズの順を追って読めばいいのだが、アガサクリスティーとて出来不出来があるだろうから出来の良いものを優先的に読みたいと思い、ネットで調べたりして興味が出たのから読んでいる。


そういう点で今作は当たりだ。とはいえオリエントやABCのように読んだことのない人でも知っているようなものの方がやはり面白いが、有名な作品だと言う先入観もあるんだと思いながらもそれでも面白い。それが名作たるゆえんだろうな。


次は「メソポタミヤの殺人」「もの言えぬ証人」「白昼の悪魔」あたりを読もうかと思う。


そう言えばミスマープルシリーズも一作読んだな。「予告殺人」だ。でもね、やっぱり先にドラマ版を見ちゃってしまったので、もう少し時間が経って登場人物たちの顔を忘れるくらいになってからじゃなきゃ読めないな。話のスジと犯人が分かってる上で読むミステリーは、美味いと分かって食う刺身とは比べられるようなもんじゃない。


つい最近他タブレットを書いまして、移動中の読書が電子書籍になりました。といってもまだケースが届いてないので、酔って落とす前提で持ち運ぶのが恐くて文庫本とダブルスタンバイですが、Kindleで著作権切れの作家の作品集が信じられない値段、場合によっては0円であったりするので興奮しています。とりあえず永井荷風の濹東奇譚読んでます。そのせいか今月来月と東京遠征は上野浅草に宿泊することにした。読書は気分から入らなきゃね。
posted by さだおか at 01:48| 兵庫 ☔| Comment(0) | 読書記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月01日

11月のスケジュール

もう11月。


6日(金)芦屋ej 濱本武史バースデーライブ
濱本武史Piano 泉 正浩Bass
開場18時半 開演19時
チャージ2,000円(1ドリンク、チャーム付)
http://www.ej-ashiya.com/

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自主企画ライブ
8日(日)春日野道 のぞみ青果
有本羅人 Tp 佐藤絵美里T.sax 泉正浩Bass
開場14時 開演14時半
チャージ2,000円

https://www.facebook.com/%E9%85%92%E5%91%91%E3%81%BF%E5%A4%A9%E5%9B%BD-%E3%81%AE%E3%81%9E%E3%81%BF%E9%9D%92%E6%9E%9C-957606804252887/

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遠征!
11日(水)池袋 フラットファイブ
北川秀生Bass 野津昌太郎Guitar 
open19:00 start20:00
チャージ¥1,500+飲食代
https://www.facebook.com/flat5jp/






22日(日)明石 POCHI スペシャルジャムセッション
高橋俊男Piano 泉正浩Bass 
open18:30 start19:00
チャージ¥1,550-
http://www.pochi-live.com/index.html






24日(火)三宮旧居留地 100BANホール
ジャムセッション
高橋俊男piano 泉正浩bass
開場19時 開演19時半 終演22時頃
1500円


自主企画ライブ!
27日(金)天満 BAMBOO CLUB
古山晶子T.sax 関谷友加里Piano
開場19:00 開演19:30
charge 2,000円(1drink&snack1,000円別途)
http://www.temma-bamboo.club/

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姫路遠征!
29日(日)姫路 Layla
中野誠也(tp) 中山理恵子(p) 河合鉄兵(b)
開場19時 開演20時
チャージ2500円
http://layla.jyoukamachi.com/


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posted by さだおか at 12:04| 兵庫 | Comment(0) | schedule | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月22日

死神三部後半

番頭「失礼します。旦那様、お医者様がいらっしゃいました。失礼します」


 襖の向こうから返事がないままに番頭が先立って部屋に入りました。続いて男が入り、すぐに違和感を感じてゾッとするんですね。その寝間に伏せっている主の足元に薄っすらとこう空気が濁ったような感じがしたのです。寝間自体は方々の戸を開けていて明るく風通しもいいのですが、やはり長年伏せっているという話からどうも部屋の中の時間が止まって少しじめっとしたような気がしますが、それになんせ家を出る前に女に言われた話があるもんですからね、すっかり男は気後れしておりました。しかし、確かに伏せっている主の足元には何かがいるように見えるんですね。こうボヤっと。あ、あのー、プレデターって映画があったでしょ?最近のvs エイリアンとかってのじゃなくて、最初やつ、そう、シュワルツェネッガーが出てたやつです。忍者みたいな格好の宇宙人が、仮面外したら蟹みたいな口してて気持ち悪いやつ。あれでシュワちゃんと森で戦ってる時にプレデターが透明になって見えないっていうのがあって、あれと同じで確かに見えてはないけども、観客には分かるようにプレデターの形に景色が歪んで見えるみたいなのとおんなじようなで、その男には主の足元にはボヤッと影が歪んだようなものが見えていたんですね。
 主の横で番頭が病状の経緯といったことを一方的に話すのも聞かず、少し離れたとこから男がじっと主を凝視してる様子にはさすがに番頭も気味悪がって「評判だから来てもらったけど、このセンセでほんとに大丈夫かね」と心配したのでしょう。


番頭「先生?あの、主人の、病状なんですけども」


「あ、あぁ・・・あ!ちょっと待って。今にわかるから」


番頭「・・・へ?今に・・・何がわかるんで?(男から返答なく)・・・センセ?」


「ちょっと黙って。集中しないと見えないから。そんで見えたらわかるから」


番頭「・・・はぁ」


 こら変なの連れて来ちまったまいったなぁと困ったのは番頭でございました。街の噂を信じた自分がバカだったと後悔してももう遅い。さっさと診て帰ってくんねぇかなとばかり考えておりました。
 男の方はといえば寝間に入って主に近づこうともせず、瞬き一つも忘れ、額からツーっと汗が垂れ落ちたことも気にせず、じっと目を凝らし続けております。


番頭「(困惑しつつ)あの先生?どうぞこちらへいらっしゃってください。近くで主人をよく診てくださいまし」


「だから見えたらわかるんだから、ちょっと待って。な?」


番頭「はあ。よく診てくださるのはありがたいのですが、そんな遠くから眺めてばっかりじゃなく、どうぞこちらで」

 
 いくら番頭が声をかけても男には全然聞こえてない。一瞥もくれずに顔中汗だらけで真っ赤んなって、それこそ息するのも忘れたようにじっと見入っています。ときおり緊張でかさかさになった唇だけがかすかに動いて、首も揺れる。番頭もいよいよ気味が悪くなってきて声をかけようとした。


「(小さい小さい声で)どっちだ?そこに居るのか居ないのか?での何か居そうな気がするんだよなぁ。死神ってののはもっと禍々しいもだと思ってたけど、あぁ、女に肝心の死神の見た目ってのを聞くのを忘れて来たなぁ。しまったなぁ」


番頭「死神?しまった?しまったって、どういうことで?」


「(いいんだよ、こっちの話だから・・・)あっ!見えた!見えて来たよ!」


番頭「え?何が?」


 それまで影が歪んだように透明に見えていた何かが、しっかりと姿が見えてまいりました。何年も洗ってないようなボロ布を頭からズッポリかぶって、頬がげっそりとこけ、肌の色も人のそれとは違って気味の悪い薄緑色で、皮膚なのか垢なのかフケなのかが男の周りにポロポロと落ちております。片膝を立て、その眼(まなこ)は病人を向いているものの所在なさげな様はまさに不気味そのもの、顔色がそれまでと打って変わってすっかり青ざめちまった男を見ても番頭からすりゃ何のことかわからずに、黙ってその男の様子と伏せっている主人の様子を繰り返し見ては首を傾げるだけです。


番頭「(小さい声で気味悪がりつつ様子を伺い)先生?・・・先生?大丈夫ですかい?」


「(主の足元の死神から目を離せず)た、た、助かるよ。こら助かる・・・」


番頭
「本当ですか?」


「あぁ。(ここでようやく番頭に目を向け)助かる・・・はずだ」


 番頭が男に飛びつくように近寄り、男の腕をぐっと掴んで揺さくりながら聞くわけです。


番頭「本当ですか先生?助かりますか?旦那様は助かりますか?」


「あぁ助かるんだ。俺が今から治療するからちょっと離れてくれんかぃ」

 男は主の枕元に座り、横目で足元の死神を見ると相変わらず死神は片膝を立ててぼうっとしている。頭ん中で女に教わった呪文を思い出す。アジャラカモクレンドテカラミテタテケレッツのパーでポンポンと二回手を打つんだ。でもそんなことでほんとに消えるのかと不思議でしょうがないけれども、ええいままよっと番頭の目も気にすることなく唱えたところ、足元にいたはずの死神がパッと消えたのであります。


「ほんとに消えた」


番頭「消えた?」


「消えたよ!・・・(我に帰って照れる)って、あ、こっちの話だ。うん、これで大丈夫なはずだ」


 すると先ほどまで青白い顔で静かに眠っていた越前屋の主人が何やらもごもごと口を動かしながらゆっくりと目を開け、だんだんと顔色も血の気が戻っている。そしてゆっくりとですが自力で起き上がる主人を見て男も番頭も心底驚き、立ち尽くした男の腕をぱっと放るように離してだーっと番頭が駆け寄る。


番頭「だ、旦那さま!」


旦那「(小声で)腹が・・・減った」


番頭「おーい!旦那さまが目を覚ましたぞ。おーい!みんな、旦那さまがー目を覚ましたぞー」


旦那「うるさいねぇ。腹が減ってろくに声も出んのに文句を言わせんじゃないよ」


 誰よりも驚いたのは男であります。女が言っていた通りに病人の足元に死神がいて、教わった通りの呪文を唱えた瞬間に消え、さっきまで生きてんのか死んでんのかわからんような病人が生気を取り戻して腹が減った何か食わせろと騒いでいるのですからね。男はそれから番頭や店中(たなじゅう)の人間に玄関先で盛大に見送られたものの、半ば放心状態でどうやって家に帰ったかって記憶もないくらいなものでした。呆然としたまま自分ちの前で突っ立っているのを中にいた女が気づいて、戸を開けて「その様子じゃ息を吹き返したんだね。ほら、言った通りになったろ」と、すべてを見ていたかのような様子に、男は背筋がぞっとして思わず正気に戻されたのでありました。
 とはいえそれを機にますます男は有名になり、方々を往診してはいい塩梅に死神が足元にいるので呪文を唱えてポンポンと二つ手を打てば死神が消えてすぐに元気になる。たまに枕元に居たときには、「こればっかりは寿命なんだ。諦めなさいな」と男が屋敷を出るか出ないかのときに病人がちょうどコロッと逝っちまうもんですから、それはそれで評判が上がったんですね。この医者の目は確かだと。で、それまで長屋でくすぶってたようなものが表通りに立派な邸宅兼診療所を新しく建てまして、そこに女中だとかを何人も雇いまして、男は毎日のように往診に出かけ、その男が留守のときは女は訪ねて来た病人の世話をして、そら忙しく過ごしておりました。それからしばらくして男と女の間にコロコロと健康な男の子も生まれまして、その名前を源太と付けて男も女もそら非常に可愛がりまして、すくすくと成長していきました。もうその頃には女も自分が死神であるということなぞとうに忘れて、男の女房として、そして源吉の母親として、また医者として忙しくも幸せな日々を送っていました。しかしその男の性質上、女、その女房というのが男にとってこの上なく優しい存在であるということがまったくの裏目に働いてしまうのであります。


 
 そのまま何事もなくいいのですが、残酷なことに、男と女というのは陰と陽ですありますから、その男と女房にとって絶妙な塩梅というのはごくごくわずかな時間しかありませんでした。特に源吉が産まれてからは、女房の方からすれば家のこと、特に旦那に関してそれまでと何一つ変わらずに、いやそれまで以上の情愛で尽くしているのに、前の頃みたいに旦那を母性、つまるとこ全肯定の愛情でもってその気にさせて囃し立てて喜んで踊らせる、みたいなことが知らず知らずのうちに出来なくなっていたんでしょう。そもそもがそれで踊るような男ってのが問題なんでしょうけども、そういうふうにしちまったって女も辛いでしょう。まぁ生活の中で慣れてすり減ってくものってのは確かにあるでしょうし、大切なことほど案外知らず知らずのうちに・・・ってことが多いように思いますね。
  


 そうやって仕事の方が順調であればあるほどに、その男の元来の性質がちらほらと出てくるようになります。もう今更死神を見たところで驚くこともなく、さっさとを片付けてちょっと一杯やりにいこうかなんてことばっかり考えるようになり、しばらくすると賭場にも出入りし始め、ついにはよそで女を囲ってはそこで過ごすということが増えていきました。また女房の方でも男が以前ほど精を出して働こうとしていないことには気づいてはいるんですが、子供の世話もしなきゃならないし、診療所に来る患者も男が留守の場合は診なきゃならないしで、たまぁに男が家にても小言やなんかで済む日はまだましなもんで、今で言うとヒステリックとでもいうんでしょうか。まぁその言い方も古いのかもしれませんが、とにかく女中や乳母(うば)はいても結局は家のことを一人でしてますからね、とにかく溜まったもんをたまに帰って来た男にギャーギャーと散々あたり散らした挙句、嘘みたいに泣いて謝るみたいなことを繰り返すわけで、だんだんと家の中が暗くなり診療所を休む日が多くなっていきました。



 男の方も女房にそうやって言われんのが嫌になって家にいたくないわけですよ。それでもたまに息子の源坊にお菓子でもやろうかって帰る時以外は、その頃にはもう家にほとんど寄り付かなくなり、例の囲った女のとこで過ごしてばかりいました。またその女がまぁ悪い女といいますか、男に家からなにから用意させて、毎月の生活費から着物だ酒だ何だと金を出させ、しかもいちいち上等なもんをせがむんですね。そら自分の懐なんて痛くも痒くもないですし、女からすりゃ男にとって自分にはそれだけの価値があると信じて疑わないわけです。若いだけのまったく勘違した女です。それがある時にパーっと気晴らしに旅行に行ってみたいとねだるので、男の方もそら利口じゃありませんからね、そだな俺も家にばっからいたんじゃ苔でも生えそうだってことで、この際ちょうどいいやあのうるせぇ女房も家も全部ほっぽり出して有り金持って行くかってことで盛り上がりました。
 男の腹づもりを知らないのは女房です。男が久しぶりに家に帰って来たと思ったらどつかれるわ蹴られるわするのでどうにか源吉だけはと守るんですが、男とて源坊源坊と可愛がっていた子供までどつく根性なんてないわけですよ。そんな自分の矛盾に苛々してはさらに女房をどつき回して散々に痛めつけた挙句、家中をひっくり返しては目についた金目のものを全て持ち出して家も勝手に売っぱらってしまって、今まで世話んなったなってことで本当にわずかばかりの金を捨て置いて、まさに逃げるように女と旅立って行ったのであります。

posted by さだおか at 15:05| 兵庫 ☔| Comment(0) | 死神奇譚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月19日

死神三部前半

以前一部二部と文章を公開した「死神奇譚」の三部の前半を公開です。


未読の方は以下のURLから先に読んでからの方が三部が楽しめます。

一部
http://undermine.seesaa.net/article/476997937.html


二部
http://undermine.seesaa.net/article/477368075.html





では三部をどうぞ。




「お前さん起きなきゃ仕事に遅れちまうよぉ。お前さん!お前さんったらもう!起きとくれよぉ、お前さん」


「(寝ぼけた感じ)ん・・・おぅ・・・もうちょっとな・・・もうちょっとだけ・・・なん」


「もう少しもう少しってお前さん、何言ってんの!?とにかく起きてよ。何回起こしたと思ってんよぉ、もうねほんとに起きてくんなきゃあたしゃ・・・怒るよ」


「ん・・・(一瞬目覚める)んぉ・・・(またいびきをかいて寝てしまう)・・・」


「(深いため息)はぁ・・・。お前さん・・・お前さんがちゃんと働いてくれて、やっと生活も落ち着いてきたのにさぁ。お前さんだってこの前自分で言ってたじゃないか?今が大切な時期なんだって」


「どこの誰とも分からないアタシたちをこの家の大家さんや長屋の人たちも受け入れてくれてさ、さぁこれからどうやって暮らしていくかってお前さんが言うから、お前さんお医者さんなんてどうだい。あぁそうだきっといいよ、儲かるよ。アタシぁ医者のコツってのを聞いたことあるんからさ、お医者さんにおなりよ」


「おなりよ?あーそだね、ならしてもらいましょってそんなもんで医者なんかなれるわけないだろぉ、お前ぇ。俺ぁ脈の取り方一つもしらねぇよ。医者ってこたぁいろんな病気にも薬にも詳しくなきゃならねぇのに、俺ぁなんも知らねぇからいちから勉強してよ、それこそちゃんとした先生に付いて、そこで修行さしてもらってる間に患者に顔を売るわけよ、な?で、そうして何年かしてよ、その先生が『もう自分は歳だ。かくかくしかじかでワシは隠居するから、お前にワシの患者さんたちをこの診療所ごと引き継いで欲しいんだがどうだ?』『はぁ』『うん。お前にとっても悪い話じゃないと思うんだ。お前もいずれは独立を考えてるだろうが、診療所だなんだといちから自分で準備しようとしたらそれこそ大変だ。でもここを引き継いでくれさえすりゃそこらへんの苦労をしないで済むんだ。ただな、ここはワシの家(うち)でもあるから、二階でもどこでも隅っこでもいいから置いてもらわなきゃならねぇよ。いやそれとてずっとってワケじゃあないんだ。ワシには子供もおらんし家内もとうに亡くなってるが、親戚にな、いよいよワシが医者を辞めて隠居したときには市中じゃなく自分や他の身内が暮らしている田舎に越してこいという者もおってな、まぁそれの目処がつくまでで構わないから、置いてくれなきゃ困るんだ。まぁお前にも所帯があることだ。帰ってカミさんとよく話してくれないか?』なんて言われてよ。へへへ。それでお前がよ、『お前さん、そりゃ良い話じゃないかぁ。ただぁねぇ。しばらくとはいえ一つ屋根の下に暮らすとなるとあれだよぉ?アタシたちに子供でもいりゃぁさぁ、ただで子守が出来て万歳だなんだってもんだけども、これから子供も仕込もうかってところでそんなねぇ。お前さんもそだろう?』って。へへへ。コラ!このスケベ!へへへ。この野郎何考えてんだ。でへへへ。」


「何ひとりで言って喜んでんのさ、スケベなのはお前さんじゃないか。だからね、言っただろ?アタシぁ医者のコツを知ってるから、それをちゃんとお前さんが聞いて、それさえ守ってくれりゃいいんだよ」


「へ。何だい、そのコツってのは?」


「良いかい?よく聞きなよ?医者っていっても脈がどうの薬がどうのというはやんないの」


「(やや驚き)やんないの?」


「どこそこが具合悪いから診て下さいって自分で来るようなのも相手しない」


「(さらに驚き)しないの?」


「いちいちうるさいねー。黙って聞きなってば。だからね、重病だとか長患いだとかで、床(とこ)から動けないようなのだけ診るんだよ」


「診るんだつってもよぉ、もうそんなもんお前、そら医者だって簡単にゃ治せねーからそうなってんじゃねーのか?」


「(鬼の形相で静かに)・・・お前さんはアタシの話・・・聞きたいのかい?それとも聞きたくないのかい?」


「あ・・・す、すまねぇ・・・(姿勢を正す)以降黙りますんで、お願いします」


「(ここのくだりのみ話しながら段々と死神の頃の雰囲気になっていく)・・・・・・はいな。もう一回最初から言うよ?脈がどうの薬がどうのは関係なくて、自分で来れるようなのも相手しないの。自分じゃ布団から出れないようなのだけ診るんだ。往診だけでね。で、お前さんがその患者の家(うち)に入って患者を見るだろ、だいたいそうやって起きて来られないような人間には必ず足元か枕元に死神が憑いてるんだよ。死神っていっても足元で座ってるようなのは剥がせるんだ。死神さえ剥がしゃあその患者は長く患ってたことなんか嘘みたいにケロっとするからね。ただ、枕元の方にいたときは諦めなきゃならないよ。それはもう寿命が尽きてあっちの世界に連れてく準備をしてるんだからね。死神の邪魔はしちゃいけないよ」


「(神妙な顔をして生唾を飲み込む)そらつまり、俺に死神が見えるってのかい?」


「(不気味な笑みを浮かべ)あぁ・・・お前さんには死神が見えるんだ。今に見えるようになるんだよ。(一旦改まって)・・・はっはっはっは。嘘だよぉ。そんなの嘘に決まってんだろ。ははは。信じちゃってお前さん。そんな簡単に騙されちゃ世話ないね」


「(女の様子がおかしくて違和感。冷や汗いっぱいの顔で)へへへ。何言ってんのか分かんないけどもよ。へへ。冗談か・・・へへへ(苦笑い)」


「(取り繕うように開き直ったふうに)ははは。言ったことなかったっけ?アタシぁ医者の家系の娘でね。小さい自分から色々と親の治療に付いてったり、薬の調合を手伝ったりしてたから切ったり縫ったりって手術以外のことなら何とか出来ると思うからさ、アタシも手伝うから、医者をやりなよ。ね?やりなよったらやりなよ」

 
 女にうまく丸め込まれたようなそうでもないような気がしつつも、男は医者として生計を立てることにしました。医者といっても所帯のある長屋の玄関先に板っきれの裏に汚い字で医者とだけ書いたのを吊るしたくらいで、営業したり売り込んだりだとかは特にやりようがありませんでした。そらそうですよ。男にゃ医学に関して何の知識も技術もないんですからね。だから男は女の言ったことを信じたものの、そんな医者が身内だったってだけで十分なことが出来るんかと不思議に思っておりましたので、下手に患者が来ようものならどうしようかと思っていましたが、数日すると思いがけず患者がちらほらと来まして、診察する時には男の後ろに助手として女もいて、患者を診てる振りをしては女に診断を伺い、女が言ったままを男は患者に告げて女の方にあれやこれやと薬を処方するフリをしそれもて任せていたのですが、それがいちい痒いところに手が届くように来る患者来る患者の容態は良くなってくんですね。それで患者の方も「ここ医者は見てくれは小汚ねぇし一見頼りなさそうだが腕は確かだ。それに何よりおかみさんが美人のくせに愛想が良くて、こんな湿っぽい長屋の中でもひときわ明るくって良い医者だ」って方々で口にするので、街でも人気のある医者の一人になっていったのであります。
 ただ男の方は女の助言の確かさに内心は恐々としつつも元がだらしがない人間でありますから、そんなこといちいち考えてらんないってことでして。それにそうやって女がしっかりすればするほどに、自分の方でも考えたりするような人間じゃございませんので、ただただ流れに身を任せて日々明け暮れておりました。



「それにしてもこの人ったらいつまで寝てんのかしらね。そんなところで寝っ転がられてたら掃除も出来やしないよ」


番頭「ごめんくださいまし。ごめんくださいまし」


「あら誰か来たみたい。はーい。どちら様で」


番頭「朝早くに失礼します。私日本橋の越前屋で番頭をしているのございますが、こちらのお医者様の噂をことに耳にしておりまして、ぜひうちの主人を一度診に来てもらえないかとお願いにあがりました。実はこれまでも何人ものお医者様に診てもらいましたが、どうも芳しくなく、いまだに床(とこ)に伏せっておる次第であります。そこでぜひとも昨今評判のこちら様に診ていただけまいかと思い伺いました」


「それはそれはご苦労様です。ただ主人の方が昨夜も遅くまで付きっきりの患者さんがいまして、まだ休んでるのですよ。主人が起きたらこちらの方から伺わせてもらうというのでどうでしょうか?」


番頭「あぁそれで結構でございます。大変な人気と聞いてましたので今日の今日というのは厚かましい願いかと存じますが、何卒よろしくお願いいたします」


「こちらこそどうも。えぇ日本橋の越前屋様に、起きましたらいの一番に伺わせていただきます」


番頭「ではよろしくお願いいたします。へぇ、では失礼いたします」


 番頭が玄関の戸を閉めタタタタっと離れていく足音を確認してから女は土間を駆け上がって男を文字通り叩き起こしました。


「痛い痛い痛い。ちっ(舌打ち)、何だよ何だよぉ。大きな声出して何だってんだ?地震か?火事か?あん?」


「起きたかい?」


「起きたかいじゃねよ、お前。人のこと布団みてぇにぼっこぼこ叩きやがってよぉ。もっと優しく起こせねぇのか!『お前えさん、起きとくれよ。ちょどご飯が炊けたとこですよ。お茶も濃いめに入れといたからね。それと梅干しで昨日の酒なんてスッと胃から消えてくれるはずだよぉ』とかよぉ。お前。女房だったらよぉ、お前、旦那様のご機嫌を伺わなきゃいけねぇってのによぉ。人のこと叩くだけじゃ済まないで足で蹴りやがんのはどんな女房だ!あん!?」


「(話を聞かず)ごめんよごめんよ。でもさ、お前さんそんなことよりさ」


「そんなことよりってこたぁねぇだろうが。俺は夫婦の理に関して前からお前に一言言わなきゃならねぇと思ってたんだ」


「そだねそうだね、言う通りだよ、ごめんよ。でもね、お前さん」


「だからそういう、お前、俺の話なんて全然聞いてねぇだろ」


「うん、聞いてないよ。だけどね、お前さん。さっき日本橋の越前屋さんの番頭が来て、ご主人の往診を頼んでったんだよ。越前屋ったら大店だよ!これがうまくいきゃうちも安泰だよ。どうかしくじんないでよ」


「(自分の話を忘れるくらい驚いて)越前屋の主人だぁ!?(冷静にプレッシャーを感じる)そんな、お前、しくじんないでって、お前・・・そんな、お前・・・。お前も一緒に来るんだろ?な?だったら」


「(男にかぶるように)いんや、今日はお前さん一人で行きな」


「一人で行きなって、お前。俺ぁ素人だぜ?いつもお前が言うのをそのまんま患者に言うだけで、薬の方だってお前に任せてんのに・・・。俺一人で行ったって、お前・・・泡吹いて白目剥いて、俺こそ担ぎ込まれちゃうよ?」


「ははっは。何言ってんのさ。(様子が変わる)お前さん、アタシが前に話したこと覚えてるかい?」


「(女の様子が変わったのに飲み込まれる)ん・・・話って何のことだよ?」


「ほら、前に話したろ?死神が見えたらって話さ」


「あぁあれか。でもお前が冗談だって・・・冗談だって言ってたじゃねぇか」


「(一旦男から視線を外してよそを向く)・・・あれね・・・冗談じゃ・・・ないんだよ(ゆっくりと冷たい目で男を見る)」


「冗談じゃねぇって・・・。死神が見えるってのか?・・・何が冗談じゃねぇってんだよ!?」


「(高笑い)ふふふ。ふははは。(ぐっと抑えめで)お前さんは死神が見えるよ。見えるんだ。いいかい?これから越前屋に行って、主(あるじ)の様子を診てきなよ。主が寝てる部屋に通されたときに、よぉく見てご覧。足元か枕元に死神が憑いてるはずだよ。足元なら死神を剥がして消せばその人間は元気になる。でも枕元にいたときはもうダメなんだ。寿命だとか言って黙ってさっさと帰ってくるようにおし。良いかい?枕元に死神が見えたらそいつはもうダメなんだよ。枕元だよ」


「あぁ、枕元はダメなんだな。じゃ足元のはどうやって剥がすんだぃ」


「(笑いながら食い気味に)急くんじゃないよ、はは、この色男が。ははは。(少し間)死神が足元にいたら呪文を唱えりゃ剥がれて消える」


「呪文?」


「あぁ呪文だ。いいかい?一度しか言わないよ。それにそれは絶対人に教えちゃならないよ。お前さん、その約束守れるかい?」


「呪文・・・約束・・・守る」


「アジャラカモクレンドテカラミテタテケレッツのパーと唱えてから二つ手をパンパンと叩くんだ。そうすると死神は消える。そういう決まりになってるんだよ。いいかい?」


「あぁ。アジャラカモクレンドテカラミテタテケレッツのパーで(柏手を打とうとすると女が止める)」


「あぁ!今はおよしよ!・・・もしアタシが死神だったらそれで消えちまうとこだよ」


「な、何を訳わかんねぇこと言ってんだよ。へへ。お前は俺の女房だろ?死神なわけねぇじゃねぇか。それこそ冗談じゃねぇや」


「(妙に喜んだ感じで)そらそうだ。アタシぁ人間の女で、お前さんの恋女房だもんねぇ。ははは。さぁさ急いで支度して越前屋さんに行っておくれ」


 ということで男は早速日本橋の越前屋に向かい、玄関で番頭にカクカクシカジカでと言うとすぐに主が伏せっているという部屋まで案内されたのです。


posted by さだおか at 10:56| 兵庫 ☀| Comment(0) | 死神奇譚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月05日

再生リスト

Youtubeアカウントの再生リストを整理しました。


https://www.youtube.com/user/sinnrisensei/playlists


全てのライブをというわけにはいきませんが、バンドやサウンドが成長していく様をみていただけると思います。もちろんライブに来てもらいやすくするように、コマーシャルという意味もあります。


ぜひこれを機会にチャンネル登録よろしくお願いいたします。


https://www.youtube.com/user/sinnrisensei/playlists
posted by さだおか at 08:11| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月04日

北川秀生トリオの映像

毎月池袋の西口、マルイの裏の地下のバーをアジトに活動している北川秀生トリオの先月のライブ映像です。


Recado Bossa Nova




Serenade to a cuckoo




北川秀生BASS 野津昌太郎GUITAR 定岡弘将DRUMS




2020年のライブ予定



10月7日(水)@池袋 フラットファイブ
開場19時 開演20時
¥1500



11月11日(水)@池袋 フラットファイブ
開場19時 開演20時
¥1500


12月9日(水)@池袋 フラットファイブ
開場19時 開演20時
¥1500


今月と来月はGoToトラベルのおかげでいつもよりも楽で贅沢な遠征行程です。
posted by さだおか at 09:23| 兵庫 ☀| Comment(0) | movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月01日

読書記

すっかりポアロにハマり、代表作や名作と言われるものから読み進めている。写真を撮り忘れたが「アクロイド殺し」「オリエンタル急行殺人事件」「スタイルズ荘の殺人事件」は読了。順番通りに読めばいいのだろうが、すでに名作として銘打たれているのだからそれからつまむように贅沢な読み方をしている。


で、つい昨日読了したのが「ナイルに死す」。


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ポアロ物を読み始めて四作目だが、もはや事件のあるところにポアロありということにはツッコむ気はない。むしろ今回はどうやって事件にからんで来るんだろうかと期待するというもんである。


ミステリーを好んで読んでいる割に自分で誰が犯人かとかを読み解こうという気はさらさらなく、アガサのは割に丁寧に文中に犯人が誰か示すようなヒントはあるそうだが、僕はさっぱりである。それでもなんとなく面白くてすいすい読んでいる。


あと大切なことだが、シリーズ物としてすでに大量に刊行されているということだ。ハマると一気にその作家やシリーズを読み漁るので、新刊とか連載中とかっていうのは歯痒くて読めない。すでに大量に刊行されているということが何よりも僕がポアロを好きになった理由かもしれない。ちなみにAmazonプライムで同じくアガサのミスマープルシリーズがドラマ化されたのが見れるので、これも楽しく見ているが、毎日のように見ていると何が何の話か分からなくなるので注意されたい。



ブログだかFacebookだかなんかで書いた気もする以下二冊。


黒岩涙香著「幽霊塔」
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J・M・ケイン著「郵便配達は二度ベルを鳴らす」
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幽霊塔は乱歩版もあるが、やはりオリジナルの涙香の方が面白い。というか、涙香の筆が上手いんですな。乱歩は塔に隠された財宝の方に重点が置かれていたような気がするが、涙香のはその点でオリジナルということでこともなくさらっと書いている。そこを面白いと感じた乱歩だろうから仕方がない。それにしてもいちいちちまちました文章でかなり読み飛ばした。そのちまちま良いのかもしれんが、文庫で小さめのポイント数でみっちり詰まった文字を味わいながら読めるほどの余裕はない。


郵便〜の方は内容がないじゃないか的に思ったってなことを書いたように思うが、今思えば、完全犯罪を犯そうとして一回目が失敗するくだりがあるが、それが良かったなと思います。犯行直前に予期せぬトラブルが起こってからの話が一切落ち着きなく進むあたりにこの小説の真骨頂があるんでしょう。



そして最後は小説やコラムでなく速記本。

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小沢昭一さんを読めば赤瀬川原平さんを思い出してしょうがない。特にどこが似てるというわけじゃないが、お二人とも知識量と教養が豊かなのに、それをひけらかすことなく、むしろシャイな感じでちょこちょこっと文章にすだちをかける程度に感じさせるあたりが本当の粋人だなと思う。そういう人になりたいなぁと思うが、どうも無理そうだな。


posted by さだおか at 11:46| 兵庫 ☔| Comment(0) | 読書記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする